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精霊送り ページ27

『霊界室』

傷つき、意識を失ったドクツルタケをトウアズキと担架で植物園の地下に運ぶ。

「えんちょーさん...ここ何?」

トウアズキが気味悪そうに周囲を見渡しながら言った。

Aは『霊界室』だよ。と説明する。

霊界室とは、精霊が悪食討伐の際に傷ついた時訪れる部屋。
辺りは所々につけられたランプだけで照らされてるため暗く、またひんやりとしていた。

狭い部屋の中央には大きな井戸があり、そこには霊水が張ってあった。

トウアズキにドクツルタケをこの中に落とすの手伝ってと言うと、彼女は驚きながら
「えんちょーさんドクツルちゃんを溺死させるの!?」
と言っていた。

いや、そんなことするわけないだろう。

見れば分かる。と彼女を催促し、ドクツルタケを井戸の中へ入れる。

すると、井戸の水の向こうに真っ白な森が浮かび上がった。

「えぇ!?何これ!?さっきまでただの水で何も映ってなかったのに...」

分かっていないであろうトウアズキにAは再び説明した。

この映っている世界は『霊界』であると。

精霊たちが傷ついた魂と肉体を霊界へ行くことで癒し、そして再びここに戻ってくる____

この水の下に広がる白い森はドクツルタケの霊界なのだ。

これは『精霊(しょうりょう)送り』と呼ばれる行為である。

しばらくすると戻ってくるので問題はないが、この大怪我では戻ってくるのに時間がかかるだろう。

ドクツルタケの体をゆっくりと水に浸けて、霊水の中に沈めていく。

ドクツルタケは吸い込まれるように霊界に消えていった。

「霊界かぁ...ボクにもあるんだよね?」

勿論だ。精霊たちは誰だって持ってる。
ただし、この井戸を通るほか霊界へ行く手段はない。

「ボクも自分の霊界見てみたいなぁ」

すると井戸の水の風景が白い森からアジアの町並の様な風景に変わった。

「うわすごい!これボクの霊界なんだ!」

トウアズキに行ってきてもいいよ。と許可すると彼女は喜んで霊界へ向かった。

その際、えんちょーさんも一緒に来ない?と聞かれたが、行くことはできないので断った。

何故、霊界へ行けないのか。

それは『精霊(しょうりょう)拐い』になってしまうからだ。

霊界に行けばここには二度と戻って来られない。

精霊に拐われて行方不明になった園長がいたと言う報告を聞いたことがある。

Aは井戸の中を覗き込んで、トウアズキの様子を見た。

彼女は楽しそうに霊界をまわって歩いていた。

あの正体は→←トウアズキちゃん怒ったよ!



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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