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廃村の紅葉【文月】 ページ10

村人は、一人残らず死にました。
狐たちも、一人残らず死にました。

残ったのは、たった一人の付喪神。

彼は、変わり果てた姿の彼女を見てしまいました。

赤く染まった、動かない彼女。


赤は好きなはずなのだが、どうにもこの赤は、違う。


月光には、知りませんでした。
月光には、分かりませんでした。

彼らは、死んだということが。
もう二度と、怒ることも、泣くことも、笑うこともありません。

ですが彼は、首をかしげて、彼女だけを自分の世界に連れていってあげました。

紅葉がたくさんあって、この村みたいにきれいな場所です。

彼女が目を覚ましたら、さぞ驚くだろう。

彼は、彼女を布団に寝かせてあげると、無邪気に紅葉と遊んでおりました。


──月光は、村人が寝ていると思ったのでしょう。

月光は、大怪我というものを知りません。
死というものも、分かりません。

動かない、つまり、眠っていると勘違いしたのです。

知らないからこそ、村の惨状を見ても、疑問にしか(・・・・・)思わなかった。

前に村が壊された時、月光は社の中で、まだ花札の姿でありました。

あの社で、悲鳴を聞くのは二回目で、また直る、元に戻るとも思ったのでしょう。

月光は、文月を、自分の世界で過ごしました。

『のう、【──】、我らそろそろ戻らないと、村の者に心配されてしまうぞ。そろそろ起きておくれー』

能天気に彼は、そう彼女に言っておりました。

心配こそしておりました。
彼も手を握っておりました。

けれど、彼には分かりませんでした。

どうして彼女が目を覚まさないのか──

同族殺し【葉月】→←逆恨み【水無月】



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リリー(プロフ) - ルヴァンネさん» 返信遅れました...ふ、フロチャでもう一回ですか!?あ、ありがとうございます!楽しみに待ってます! (2019年11月1日 19時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - リリーさん» これはあくまでプロローグ扱いなので、貴方様のリクエストはフロチャで再度消化させてください・・・こちらは夢主表現も曖昧なので・・・ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c124615dbe (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - わあああああぁぁぁぁありがとうございますうううううぅぅ!!!リクエストお答えしていただいて、ありがとうございました!(*^^*) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァ子 | 作成日時:2019年10月20日 18時

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