検索窓
今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:13,490 hit

桃の節句【弥生】 ページ6

さて、そろそろ雪もなくなってまいりました如月の事。

月光は、毎年雪が溶けていく様を残念そうに眺めておりましたが、同時に桜が咲くのを心待ちにしておりました。

弥生、桃の節句の季節でございますね。
貴方様の時代でいう【ひな祭り】でございます。

かわいいかわいい女子(おなご)のため、毎年彼女らを村人や狐たちが着飾り、そして雛を飾っておりました。
しかし、例の少女は月のものが来たことで、着飾られる側から、着飾る側へ移ることになりました。

月光が、毎年この弥生の月を楽しみにしていたのは、美しく着飾った彼女と、桜を見るのが好きだったからでしょう。

その時は酷くふてくされておりましたな。
そして、森の社に引き込もって・・・・・・いやぁ、まだまだ月光は子どもでしたな。
若いともいいますなぁ・・・・・・

引き込もって社から出てこない月光を出すのは簡単でしたぞ?
彼女も着飾ればよいのですから。

心なしか、村の子どもたちの方が理解が及んでいて、これでは、どちらが年上かわかりませんな・・・・・・

月光は、狐たちの世界から取り入れた、雅な紅の着物を着た彼女を、大層気に入っておりました。

『我が着ているのと、同じだ! お揃いだ!』

そう言いながら、彼女の手を取ってくるくると桜吹雪の中で、振り袖を振り回して遊ぶのです。

毎年同じことをしているのに、月光が飽きないのは、今思えば思いを寄せていたんでしょうなぁ・・・・・・

しかし、月光はそれに気づく様子など全くありませんでした。

あの子は、やっぱり幼すぎました故に──

外の村から【卯月】→←妖力と霊力【如月】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 和風 , 神隠し , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リリー(プロフ) - ルヴァンネさん» 返信遅れました...ふ、フロチャでもう一回ですか!?あ、ありがとうございます!楽しみに待ってます! (2019年11月1日 19時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - リリーさん» これはあくまでプロローグ扱いなので、貴方様のリクエストはフロチャで再度消化させてください・・・こちらは夢主表現も曖昧なので・・・ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c124615dbe (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - わあああああぁぁぁぁありがとうございますうううううぅぅ!!!リクエストお答えしていただいて、ありがとうございました!(*^^*) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルヴァ子 | 作成日時:2019年10月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。