妖力と霊力【如月】 ページ5
さてさて、月光は妖狐たちの影響を受けて、付喪神になった事を話しましたな?
あれが始まったのは、如月の時の事でございます。
妖狐たちは頃合いだと、月光に妖力と霊力の使い方を教えることにいたしました。
妖力とは、一般的に妖たちが持つ力の事でございます。これは我々妖の力の源でもあり、この力のおかげで、怪火が出せたり、怪力を発揮できたりするのです。
一方霊力とは、人間が持つ力。
これを高く持つ人間は、霊のような人ならざるものが見えたり、悪霊を退治する力を持っておられます。
月光には、そのどちらの力もありますから、妖狐たちは使い方を間違えないようにするために、月光を指導させようと思ったのです。
始めは順調にいきました。
怪火の使い方、化け方、幻術・・・・・・
月光は飲み込みが早く、力の使い方もとても上手でございました。
しかし、一月もたたぬうちに、月光はそれに飽きてしまったのです。
狐たちが出した課題をさぼるようになり、狐たちの目を盗んでは、人間たちと遊んでおりました。
そして、狐たちに回収され、大長老様にお叱りを受ける。
いつのまにか、それが狐の日常となっておられました。
いやはや、それにしても月光はいつもいつも逃げ方が上手なりますから、狐たちは苦労してましたとも。
また逃げた、そう誰かが言えば、じゃあついでにアイツの実力を試してやろう、と。
実は、楽しんでいる狐たちもいたのですよ。
そして、捕まり回収され、雷を落とされる月光でしたが、実は満更でもないような顔をしておられました。
彼は、彼で、あの日常も悪くはなかったのでしょう。
怒られている最中も、楽しげに尻尾を揺らしては、余計に大長老様にお叱りを受けておりましたから。
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リリー(プロフ) - ルヴァンネさん» 返信遅れました...ふ、フロチャでもう一回ですか!?あ、ありがとうございます!楽しみに待ってます! (2019年11月1日 19時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - リリーさん» これはあくまでプロローグ扱いなので、貴方様のリクエストはフロチャで再度消化させてください・・・こちらは夢主表現も曖昧なので・・・ (2019年10月20日 20時) (レス) id: c124615dbe (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - わあああああぁぁぁぁありがとうございますうううううぅぅ!!!リクエストお答えしていただいて、ありがとうございました!(*^^*) (2019年10月20日 20時) (レス) id: 74e525c1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルヴァ子 | 作成日時:2019年10月20日 18時