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沖「んげ、にがっ」
『ちょっとハチミツ入れてください。もうちょっと甘い方がいいですね。その間にゼラチン混ぜますから』
なぜか二人で厨房に立って調理しているこの状況。
一緒にここに立つのは二度目だ。
やっぱり隊長は私を気にかけてくれている。わかりにくいけど、他のことで気を紛らわそうとしてくれているのだとわかる
サディスティック星からきたドS王子なのに・・・なんだか調子が狂う
沖「お前、料理得意なのかィ」
『まぁそれなりには?昔はとんでもない食べ物製造してましたけど』
沖「例えば?」
『チョコレートケーキを両親に作ったんですけど、クリームべチャベチャでうんこみたいになっちゃいました』
沖「それ食べたのかィ」
『両親は喜んでくれてました。でも
顔が引きつってました。明らかにドグロを巻いたうんこだったので』
沖「真顔でうんことか言うな。
そういや、土方のマヨネーズ、毎回うんこだよな」
『・・・確かに。白いけどうんこですね。
わざとですかね?』
沖「くっ お前、本当にバカだねィ。あの土方さんがわざとやるわけぇだろ。
俺の腹筋崩壊させんな」
腹筋崩壊するほど笑ってはないけど、隊長はいつもの含み笑いはせず、純粋に笑っている。
その表情を見てなんかこう、グッと来るものがあった。
こんな風に笑うときもあるか、なんて思うとなんだか隊長がすごくキラキラして見えるようになる
『視界が潤ってますね』
沖「・・・頼むから突然交信し始めんな。話がついていけなくなる」
『交信?何とですか?』
沖「はぁ、ちゃっちゃと作るぞ」
.
.
そして出来上がった夏みかんゼリー。
すごく美味しくできて、隊長も満足したようだった。
他の隊士たちも気に入ってくれて、口々に美味しいと絶賛してくれた。
私の気分も少しは楽になって、ちょっとは気分転換になった。
でも、このゼリー作りを通して私は決めた
この人を守りたい、と。
あの冷徹で横暴なお祖母様から隊長をはじめとする真選組を守るには私が行動しなくちゃいけないんだと言い聞かせた
私はめんどくさいことは嫌いだし、人を動かすのも得意じゃない。姫様なんて器じゃないけど、
でも私には地位がある。
私の一言で動く人たちはいっぱいいる。
どんな方法でもこの人たちを守りたい
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2023年2月2日 2時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - はじめまして!更新されるの待ってます(><) (2022年8月16日 8時) (レス) @page26 id: a5d39e3f52 (このIDを非表示/違反報告)
姫 - 続きたのしみにしています。頑張ってください。 (2022年4月15日 1時) (レス) @page26 id: 3e72938c35 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは⭐︎また更新されるのを楽しみに待ってます (2022年1月18日 13時) (レス) @page26 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんばんは⭐︎また更新されるのを楽しみにしてます♪ (2022年1月12日 17時) (レス) id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレーナ | 作成日時:2018年9月18日 23時