一番隊隊長VSクールビューティー芸能人２

第五十九話 ページ10

土方side



近「お！なんかAちゃんから電話きてる」


嬉しそうに携帯の画面を俺たちに見せつける近藤さん。
山崎が、早く出てあげてくださいよーなんて言っている


相変わらず総悟は無表情だ







近「もしもーし？どうしたんだAちゃん？」




『近藤さん、私、予知夢見たかもしれない』



スピーカーから聞こえる柏木の声は、陽気な近藤さんとは正反対でどこか焦ったような口調だった




近「へ？」


『江戸城付近に爆弾を仕掛けたけど、それは罠で、どっかメインで爆発させる場所があるみたい！』

近「ちょっと待ってちょっと待って突然どうしたの？」



爆弾、という言葉に食堂にいた隊士が反応する。




『あと1分で舞台に行かなきゃいけないけど、とにかく予知夢なのかただの夢なのかわからないけど、数人の男が黒い鞄持って集まってて。江戸城の近くに爆弾仕掛けて、だけどそこは本命じゃないらししくてなんか他に仕掛けてる！ただの私の夢ならいいんだけど嫌な予感しかしないの！とりあえず捜査してみて！』



言葉がめちゃくちゃだ、相当パニクってるなこいつ



こいつの話を信じた山崎は俺の指示を待たずに動いている。
他の隊士も急いで飯をかきこみ始めた




『もし本当っぽかったら大江戸アリーナに来て！ライブの途中でも証拠品とかあれば記憶見れるから！「Aさん！？なに電話してるんですか早くスタンバイしてください！！」やばい、近藤さんそういうことだから！あと、私が言ったって言わないでね！近藤さんは沖田はもう怒ってないみたいなこと送って来てたけどそんなの絶対ないから！本当に激おこで私殺されるかと思ったくらいだから！土方さんとかには言ってもいいけどぜーったい沖田に言っちゃダメ！なんか適当に誤魔化しておいて！俺の勘は当たるから付いてこいって近藤さんが言えば沖田信じるんじゃないかな？！じゃ、バイバイ！』



嵐のような電話に近藤さんが喋る暇もなかった。


というか、スピーカーだから今の会話総悟に丸々聞こえてる



沖「・・俺を仲間外れにしようとしてる罪で逮捕してやるかあいつ。

聞いたか一番隊。とりあえず出動準備しろィ」






予知夢じゃなくて普通の夢だったらいいが・・



江戸城がメインじゃないってどういうことだ。普通そっちがメインだろ。
トラップ仕掛けてまであとどこを爆破させるつもりなんだ

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