一番隊隊長VSクールビューティー芸能人２

第九十三話 ページ45

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今日は私のポストの方に、私を盗撮した写真が入っていた。
このマンションに住んでいることはマスコミも世間も知ってるけど、部屋番号までは情報は伝わっていない。



どうしてここがわかったんだろう。






写真には、俺の赤ちゃんを産んでくれ、なんてバカみたいなことが書いてある。


写真から記憶を読み取ろうにも、まったく読み取れなくてすごく違和感を感じる。


普通、こんなことをやる人間は念を強く出すはずなのだが、それが何かでシャットアウトされている。考えられるのは、私の力が弱くなったのか、相手が無心でやっているのか・・・だ。




本当に気持ち悪い。


私はその写真をカバンの中に入れていつも通り変装をして事務所まで向かう。




だけどいつも通りじゃないと感じたのは出発して５分後。
明らかに誰かに見られているのだ。


すごく気持ちわるい視線が自分に突き刺さっているのを感じる。



その出どころがなんとなく後方だったので、私はゆっくりと後ろを振り返った




『っ！！！』


そこで目に入ったのは、馬のお面をかぶった人間。



電柱に体半分を隠しながら私の方をずっと見ている。



こんなに怖い思いをしたのは生まれて初めてで、声も出なかった。



私はとにかく、事務所まで全力疾走した









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「ど、どうしたのそんな血相変えて！！！」



『馬のお面がこっち見てた』



事務所に入ったと同時に私はマネージャーに抱きついた。






「え？馬？」


写真のこと、馬のお面のこと、今までのメールのことを詳しく言おうと思ったけど、私の中でストップがかかる。


写真まで取られて待ち伏せされてるとなると、マネージャーは必ず警察に電話する。

真選組じゃない警察が来てもいずれ確実に耳に入る







『怖い夢みただけ』



「・・・そう。あなたが飛びつくなんて珍しいからまたストーカーの件で怖い思いをしたのかと思ったわ」



このマネージャー、鋭い、さすが、と感心しつつ私は笑って誤魔化しておいた




もし本当にやばかったら万事屋に頼もう。絶対に他人に話さないって約束させれば大丈夫だよね・・・

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