検索窓
今日:18 hit、昨日:33 hit、合計:367,068 hit

第九十一話 ページ43

沖「あんたら一体何を騒いでんでさァ」



スッと開いた扉に、私と土方さんはロボットのようにギギギと首を向けた。


迷惑そうな表情で私と土方さんを見下ろすのはさっきまで話題に出てた沖田。




やばい、聞かれてた?


沖「さっきからギャーギャーうるせぇったらありゃしねェ。一体何を話してたんでィ」



話、聞いてない!!よ、よかった。。。本当によかった。ここで私の感情バレてたら恥ずかしいにもほどがある



『ひ、土方さんの今日の便の色は何色かなって、、あははは』



沖「うげ、吐きそう」


『で、でしょう!!あはは、本当土方さんそんなこと報告して来るなんて下品だねー』



土「てめぇふざけんじゃねぇぞ、全くちが」


とりあえず余分なことを言わないように勢いよく土方さんの口を抑えて、マヨネーズを突っ込む


土「んがががが!!!」





沖田に私の思いを知られるわけにはいかない。
そんなこと知られたら今まで通りじゃいられなくなる



沖「ったく、土方さん、こいつの世話するのはいいですけど、今日の吉原の計画立てといてくだせぇよ」



『・・よし、わら?』


思わぬ単語に私は驚きを隠せない。

吉原は私でも知ってる。女の人を買って男の人が楽しむところだ・・・

沖「なに驚いてんでィ。俺らも男だっつーの」



『・・・・』



やっぱり沖田はそういうところに行くんだ。

土方さんはなぜか呆れたような表情をしている。



どうしよ、胸が痛い




沖「今日は例の別嬪がいる店予約しておいてくだせェよ」


『・・・いろんな人とやるんだね沖田って』



沖「そっちの方が楽だからな。特定の女作るのめんどくせぇし。
惚れられるのめんどくせぇし」



こいつ、本当は私の話聞いてたんじゃないのかな。

目で何か訴えてる。俺に惚れるな、迷惑だ、って。物に触って思いを読み取らなくてもわかる。

今、沖田は完全に私を拒絶してる。



わかった瞬間、私は真っ白になった。








バカみたい。勝手に惚れて勝手に恥ずかしがって・・・・




どうしてこんな人惚れたんだろう本当に







『意外と沖田って狼さんだったんだね〜。じゃ、土方さん、私今から撮影なのでこれで失礼します。吉原楽しんできてね〜』





涙が出る前に。悲しい表情が顔に出る前に、早くここを出なきゃ

第九十三話→←第九十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (202 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
348人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kanna(プロフ) - 文章中のSNSのコメントにセンスを感じました…!めっちゃ好きです!応援してます! (2018年9月30日 19時) (レス) id: feab512cff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今まで読んだ小説の中で一番好きです!頑張って下さい (2018年9月6日 15時) (レス) id: e9ed424476 (このIDを非表示/違反報告)
西島 希依(プロフ) - 1話から70話まで一気に読みましたが、すごく面白くて大好きになり!更新楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2018年9月5日 22時) (レス) id: 1be59f6fd6 (このIDを非表示/違反報告)
- ほんとこの作品大好きです!更新頑張ってくださいぃぃぃ!!! (2018年9月4日 23時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
エレーヌ(プロフ) - ルートさん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年9月4日 17時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エレーナ | 作成日時:2018年9月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。