第七十四話 ページ25
土方side
朝稽古が始まる時間、屯所の門番が血相を変えて俺の部屋に飛び込んできた。
普段から俺の部屋に入るときは一声かける部下だがそれがなかったってことは相当
焦っている
「副長〜!!!マスコミがやばいです!!!助けてください」
土「マスコミ?なんでだよ」
まさか柏木の件で何か嗅ぎつけた?真選組で女中してたことがバレたとか?
それしか身に覚えがない
とりあえず俺は門へ向かう。
門番が言ってた通りとんでもねぇ人数だ
「あ!出てきました!真選組の副長、土方十四郎氏です!!」
土「一体なんでこんなに集まってるのかはしらねぇが手短に頼むぞ」
「そんなことよりも、沖田総悟さんはいらっしゃらないのですか?」
土「・・総悟?」
「はい、今日発売の週刊文寒で柏木さんと沖田総悟さんの熱愛が噂されています。ご存知でしたか?」
土「熱愛!?は?あいつらが?んなわけねぇだろうが!」
あの二人が熱愛なんてありえない。いや、まぁ最近は距離は縮まってるみたいだがそれはあくまで友人として・・だろ?え、なに俺の知らないところで進んでんのかあいつら
沖「おーおー、俺があいつとなんですって?」
後ろからニヤリと笑いながらバズーカを抱え耳に携帯を当てて
て出てくる総悟に、シャッター音が鳴り響く
沖「柏木ー、お前の言ってた通り俺はすっかり有名人でさァ。屯所の前にマスコミいっぱいいるぜ」
『え!?ちょっと待って電話したまま外に出てるの!?』
スピーカーから聞こえる柏木の声に、レポーターたちが一気に詰め寄る
「い、今柏木さんとお話されているんですか?」
沖「そうでさァ。なんかスクープ写真取られたからマスコミの対応きちんとしろとか朝からうるさくてねェ」
「柏木さんと連絡を取る仲なんですか!?
ちょ、柏木さん、聞こえますか!?大江戸テレビのレポーター吹田ですがお話伺ってもよろしいですか?」
『・・・・沖田総悟くん、君はこれをスピーカーにしてるのかな』
沖「おう、よくわかったな」
『アホなの!?切る!』
総悟はポーカーフェイスだが俺にはわかる。こいつ、楽しんでやがるこの状況。
沖「あーあ、キレちゃった。
すいやせんねー、集まってもらったのは悪いんですが見た通り、俺らはカレカノなんて甘い関係なんかじゃないですぜ。ただ単に知り合いなだけでさァ」
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kanna(プロフ) - 文章中のSNSのコメントにセンスを感じました…!めっちゃ好きです!応援してます! (2018年9月30日 19時) (レス) id: feab512cff (このIDを非表示/違反報告)
綺(プロフ) - 今まで読んだ小説の中で一番好きです!頑張って下さい (2018年9月6日 15時) (レス) id: e9ed424476 (このIDを非表示/違反報告)
西島 希依(プロフ) - 1話から70話まで一気に読みましたが、すごく面白くて大好きになり!更新楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2018年9月5日 22時) (レス) id: 1be59f6fd6 (このIDを非表示/違反報告)
濰 - ほんとこの作品大好きです!更新頑張ってくださいぃぃぃ!!! (2018年9月4日 23時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
エレーヌ(プロフ) - ルートさん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年9月4日 17時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレーナ | 作成日時:2018年9月4日 1時