第七十一話 ページ22
.
.
将軍様の護衛先でトラブルがあったらしく、みんな帰ってくるのが遅かった
近藤さんがすごく心配そうに沖田の部屋にやって来たけど、ちょうど沖田は寝たばっかりだった。
疲れてる近藤さんを早く寝るよう促し、私は沖田の顔の汗を拭く
薬が切れるとすごく辛そうで見ていてかわいそうだった。
最初は悪態ついてたのに、午後からはもう全く喋らなかった
『にしても・・綺麗な顔だなー』
改めてまじかで沖田の顔を見ると本当に整っている。そこらへんの俳優よりもカッコいい。
こいつがアイドルとかになったら間違いなく全女子がひれ伏しそう。
沖「くっ・・」
ああ、またうなされてる。
眉間に皺がより、歯を食いしばっている
高熱が出た時、悪夢を見るってよく聞く。
『だ、大丈夫だよー』
ちょっと恥ずかしい気もするが、沖田の汗ばんだ頭を優しく撫でてみる
子供をあやしているようでへんな気持ちになるけど、だんだんと顔の表情がよくなっていく。
よかった、と思った時パチリと沖田の目が開いた
びっくりした私は手を引っ込めた
無言でむくりと起き上がった沖田は、そばに立てかけていある刀を取ったかと思えばすぐに布団に戻りまた横になる
『お、沖田?どうした?』
それでも返答はなく、その代わりに私の手を突然とり、自分の顔につけた
沖「テメェの手は、綺麗だねィ」
『え?』
沖「俺とは・・大違いでさァ」
突然どうしたんだろう。寝ぼけているのか、沖田はまた静かに眠りに落ちた。右手には刀、そして左手には私の手。
全く意味がわからない。寝ぼけていたには違いがないが、私の手が綺麗ってどういうことだろう。
そりゃ、お手入れはしてるけど、突然すぎてついていけない
・・でも、私の手が強制的に沖田の頰につけられていることに嫌悪感はなかった。
むしろ別の感情が流れ込んで来てしまう
『・・・まさか私がね・・・・』
348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kanna(プロフ) - 文章中のSNSのコメントにセンスを感じました…!めっちゃ好きです!応援してます! (2018年9月30日 19時) (レス) id: feab512cff (このIDを非表示/違反報告)
綺(プロフ) - 今まで読んだ小説の中で一番好きです!頑張って下さい (2018年9月6日 15時) (レス) id: e9ed424476 (このIDを非表示/違反報告)
西島 希依(プロフ) - 1話から70話まで一気に読みましたが、すごく面白くて大好きになり!更新楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2018年9月5日 22時) (レス) id: 1be59f6fd6 (このIDを非表示/違反報告)
濰 - ほんとこの作品大好きです!更新頑張ってくださいぃぃぃ!!! (2018年9月4日 23時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
エレーヌ(プロフ) - ルートさん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年9月4日 17時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エレーナ | 作成日時:2018年9月4日 1時