ウザってェ機械 ページ33
源外さんからは、送ってものの数秒で礼を綴った返信が来た。こういうのを見ると燃えるのだろうか。
そして、しばらくして朝のHRが始まった時、烏丸先生から彼女についての説明があった。
彼女を見て殺せんせーは笑っているが、烏丸先生の言う通り、同じようなものだろ、あのタコも。
どうやら彼女は、先生の「生徒に危害を加える事は許されない」という契約を逆手に取り、政府が生徒に仕立てたものらしい。
あの場所からずっと先生に銃口を向ける、か。
その"ずっと"が、どう設定されているかによって、ここでの機械と人間の関係は崩れるだろうねィ。
ま、そん時はそん時か。
それから普通に授業が始まったが、今は何も動きを見せない自律思考固定砲台さん。
…まあでも、次先生が背を向けたら……
そう思った矢先、先生が私達に背を向け、自律思考固定砲台さんからは多くの銃が飛び出し、それらを一斉に発砲した。
私はすかさず携帯を取り出し、またもその姿を写真に収め源外さんに送る。
またも秒で返信が来た。暇なんだろうか。
「ショットガン4門、機関銃2門。濃密な弾幕ですが、ここの生徒は当たり前にやってますよ。それと、授業中の発砲は禁止ですよ。」
「気をつけます。続けて攻撃に移ります。」
すっげー音。それに気をつけますとか言って、どうせまた発砲する。
たまさんみたいに分析もできるみたいだけど、感情がないから意思疎通が難しい。
分析や修正が終わったらしく、またも銃弾が皆の頭上を飛び交う。
先生は余裕で避けているが、チョークで弾いた一つの弾の陰にあった、もう一つの弾が指を一本吹き飛ばした。
随分とまあ学習能力が高ぇこった。
「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確率、0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確率、0.003%未満。
卒業までに殺せる確率、90%以上。
よろしくお願いします、殺せんせー。続けて攻撃に移ります。」
人により設定された笑顔は、あまり笑う方ではないが、同じカラクリであるたまさんよりも、薄く、意味の無いものに見えた。
それは、感情のあるなしに関係しているのだろうか。
何にせよ、これ以上の授業妨害はやめていただきたい。これじゃ、おちおち授業なんてしていられなくなる。
結局、彼女は自己進化をし続けながら、一日中銃を発砲していた。
それを片付けるのは、彼女ではなく私達クラスメイト。
これは早急に何とかしねぇとな…。
たまさんが恋しい……。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時