検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:97,300 hit

くるくるくるくる ページ19

「はい、その通りです。鬼山さん。」


そう言うと、先生はいきなり回転し始めた。

それも、生徒達に教えを解きながら。


「先生方や鬼山さんのおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから、自信に満ちた暗殺者になれる。対して君達はどうでしょう。


「俺らには暗殺があるからいいや」


…と考えて、勉強の目標を低くしている。それは…劣等感の原因から、目を背けているだけです。」


もし先生が逃げたら。

もし他の殺し屋が先生を殺したら。


目前の百億だけに気を取られ、そんなこと考えもしなかったろう。

それを失えば、劣等感しか残らないことも。


「そんな危うい君達に、先生からの警告(アドバイス)です。


第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし!!」


先生がくるくると回っているおかげで、校庭には凄まじい竜巻が起こった。

皆が顔を覆ったりする中、私は微動だにせずそれを見続けた。


すると、あの汚かった校庭が、一瞬にして綺麗な校庭へと早変わりした。


…これが匠の所業。


「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平にするなどたやすい事です。

もしも君達が、自信を持てる第二の刃を示せなければ、相手に価する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平にして先生は去ります。」


おいおい、それはやめてくれ。私が帰れなくなる。帰らせろよ早く。


「第二の刃…いつまでに?」

「決まってます。明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい。」


なるほどね、そう来たか。


第二の刃は先生が超スピードで既に育てている。本校舎の奴らに引け劣らないほど。

だから自信を持って、その刃を振るえと。


『なかなかいいこと言いやすね、殺せんせーも。』

「にゅや?そうですか?褒められちゃうと、先生照れますねぇ。」

『うわキモっ。』

「酷いっ!!」


そう言う先生見て笑いながら教室に戻ろうとした時、ポケットに入れていた携帯が音を立てた。


『先生、ちょっと出てもいいですか?仕事でさァ。』

「ええ、そういう事なら構いませんよ。」


一応先生に許可を取り、電話を受ける。


『はい、鬼山でさァ。』

「おお!Aか!」

『近藤さん!何か御用で?』

「いやな、元気そうな声を聞けただけで嬉しいんだが、良かったらお妙さんの」
『失礼します。』


近藤さん…あんたって人は…。


電話を切った私は、とても盛大なため息を一つついた。


妙ちゃん、いつもうちの局長がごめんなさい。

中間テスト当日→←いや増えすぎだろ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。