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中間テスト ページ14

昨日の出来事を業に伝えれば、俺も行けばよかったと腹を抱えて笑っていた。


ほらな、笑うと思った。


朝から機嫌がいい状態で迎えた授業。

だが、今目の前にいる殺せんせーの姿によりそれらは消え、疑問しか残っていない。


「さて、始めましょうか。」

『いや、何を。』


皆が思っているであろうことを思わず口にすれば、ハチマキを付けた殺せんせー先生達は説明をしだす。


「学校の中間テストが迫ってきました。」

「そうそう。」

「そんなわけでこの時間は」

「高速強化テスト勉強をおこないます。」

『いや謎すぎるだろ。』


どうやら、先生の分身が1人ずつマンツーマンで苦手科目を徹底して復習するらしい。


…おい、私は見逃さなかったぞ。

絶っ対つけちゃいけないハチマキつけてるだろ。


そんなことを思いつつ、寺坂の方に目をやる。


どうやら苦手科目が複数あるから、かの有名なジャンプの先輩、ナルトのハチマキをしているらしいのだ。


おいおいおい……怒られねぇのかこんなことして…。

……あ、私達の方が酷ぇか。ならこっちがとやかく言えたことじゃねぇや。


そう思いながらも、自分の前にいる殺せんせーを見やる。


『…で、なんで私のだけ何も書いてないんでさァ。』

「鬼山さんは勉強を一から教えなくてはいけませんからねぇ。なので先生、あえて白をチョイスしてみました。

でも鬼山さんは鬼虎の力がありますからねぇ。基礎などはサクッと終わるでしょうし、頑張りましょう。」


そう言って笑う………笑う?殺せんせー。

確かに勉強なんて、私からしたら簡単だろう。

だが、渡された問題用紙を見た限りだとそうもいかなそうだ。

どれもこれも、記憶力だけでどうにかなる問題ではないだろう。


まあでも、解き方さえ覚えてしまえばこっちのものか。


私がシャーペンを持ち上げた時、横から声が飛んできた。

それは業のものでなく、寺坂のもの。


「フン、お前は良いよなぁ!一回勉強しただけですぐ覚えるんだからよ!」


そんな声に呆れながら、ため息を一つつく。

そんな私に腹が立ったのか、また寺坂が怒鳴りだした。


「あぁ!?テメェ喧嘩売ってんの」
『売ってやせんよ。

お前に喧嘩売っても、なんの得にもなりゃしねぇ。

確かに鬼虎は5歳から記憶が消えない。だが、勉強や体術は記憶だけじゃ補えねぇよ。


何度もやるから意味があるんだろうが。』


まあそうは言っても、寺坂の怒りは静まらないみたいだが。


…面倒な奴……。

急なシリアス→←覚えてやらァ



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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

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