検索窓
今日:17 hit、昨日:22 hit、合計:97,283 hit

納豆と痔が印象深い御庭番衆 ページ44

数日前とはうってかわり、特にこれといったこともなく暇な一日を過ごし、気がつけば放課後。


いざ帰ろうと鞄に荷物を詰めていれば、先生の会話が耳に入ってきた。

ハワイまで映画を見にね。マッハ20のバケモンはやることが違ぇや。


そんなことを思いながら、ふと目に入った業達の元に行き、雑誌を横から覗き込む。

それは先生の持っている物と同じで、開かれたページには先生の話していた映画の事が載っていた。


『渚もこれ、興味あるのかィ。』

「うん。大好きなんだよね、コレ。続編出るのずっと待ってたんだ。僕達も行きたいなあ…。」

『頼んでみたらどうでィ?先生なら了承してくれそうな気がするし。しかし、業もこういうのが好きたァ、ちょっと意外だったがねィ。』

「俺はこの監督が好きでさ。だからちょっと気になって。」


なるほどなと相槌を打ちつつ、ザッと記事の内容を読んでみる。

"悩みながら世界を救う孤独のヒーロー"ね。


確かに渚達のような年頃なら、こういうのに惹かれるのだろう。


私は別にこういうのが嫌いなわけじゃないが、如何せん興味が湧かないのは事実。

だいたい、本物の御庭番衆を見たことがある私にとって、ニンジャというものに惹かれるどころか、何が面白いんだといった感じだ。


「あ、そうだ。Aも一緒に行こうよ。」


そう考えていた時に、業が名案を思いついたかのようにそう言ってきた。

断る理由はないのだが、見終わった後に楽しく感想を言い合えるかは別の話だ。


まあ見ないことには何も言えないし、少し気になりもするしな。見もしないで批判するだとか、面白くないだとか言うのは良くないよな、何事にも。

それに、ハワイなんざ卒業までに行けるもんじゃねぇし。


私はその誘いを二つ返事で受け、校舎の外に出ていた先生の元へと二人とともに近づいた。


頼んでみれば、意外とあっさりそれを了承してくれた。自分で言った手前、危ないからダメだと断られる気もしていたが、どうやら杞憂だったようだ。


渚の携帯に入り込んだ律も一緒に行くことになり、先生の準備が終わった後、服の中に入れられた。


「…カルマ君。軽い気持ちで頼んだけど、僕等ひょっとしてとんでもない事してるんじゃ。」

「さぁね〜。そーいや身の安全まで考えてなかった。」

『その点はこのタコに任せときゃ大丈夫だろ。』

「ええ、ご心配なく。君達に負担がかからないよう、ゆっくり加速しますから。」


そうして私達は、上空へと飛び立った。

映画→←努力と克服



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。