天パ殺す ページ3
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『えーっと、まあ要するに、源外さんにジャンプ作品の中に入れるっていう機械を発明したから試しに使ってほしいと言われ、引き受けたはいいものの誰が行くかで揉め、機械を誤って作動させてしまい、たまたま来た私に直撃したと。』
「……はい、そういうことデス。」
やっと話がまとまった。
全く、本当に面倒なことを呼び込みまやすね銀さんは。
まあとりあえず、
『帰ったら銀髪の天パ殺す。』
「なんで俺!?今の流れだったら確実に源外の爺さんだろ!!」
『いや、そもそも揉めなけりゃ良かったんでィ!そこは大人が行くべきでさァ!!』
「ほら、Aだってこう言ってるネ。銀ちゃんが素直に行ってれば、こんなことにはならなかったアル。」
「お前はすっこんでろ神楽。
いや、でもさ、ほら、わざとやったわけじゃねぇし、許してくんね?」
『その間違いで私の日常が180度変わってんですが。』
「日常は徐々に変わっていくもんだろ?」
『徐々にじゃないんですけど?めちゃくちゃ一瞬だったんですけど?』
なんでこの人こんな飄々としてられんの?マジで殺していい?いいよね?
ってかジャンプ作品の中に来れるとか、源外さんもなんてモン発明してんでィ……。
それに銀さんも銀さんでさァ……ジャンプ作品好きなくせに嫌がってんじゃねぇや……。
……まあ、こんなことやってても状況は何も変わりゃしないか。
『はぁ……で?どうやったら帰れんですかィ?土方さんに怒られるんで早く帰りてェんですが。』
私がそう問うと、一瞬にして電話の向こうは静まり返った。
……嫌な予感しかしねぇ……。
しばらく待っていても一向に返事は返ってこない。終いには総悟の「どうしたんです?早く教えて下せェ。」って声が聞こえる始末だ。
『…銀さん?』
「……帰る、方法なんだが………
そっちの世界で、何か目的を一つ達成させなきゃいけない……んですよね……。」
『はぁ?』
"何か"とはまたアバウトな。
なるほど。そりゃジャンプ好きの銀さんも渋るわけでさァ。
ん……?ってことは、それをクリアしない限り元の世界には帰れない……?
クリアする目的を見つけられない=死?
『………銀さん。』
「……はい。」
『月夜ばかりと思うなよ。』
その言葉と共に、ミシッと音を立てる携帯。
おっと危ねぇ。壊すところだった。
向こうでは銀さんが小さく悲鳴を上げたが、そんなの関係ない。
さっさと目的クリアして、帰ったら確実に殺す。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時