胸糞悪い全校集会 ページ12
どうやら今日、全校集会というものがあるらしい。
今朝登校してみれば、クラス全体の雰囲気が重い。
まあ、それも無理はないのかもなあ。
だって確か、E組は本校舎の人達に差別されているんだよな。
今のうちから人を見下すことを覚えちゃ、この先やって行けない気がしますがねィ。
私が本校舎に行こうと外に出た時、赤羽業とかいう奴は別方向へと歩き出していた。
『おい赤羽。お前どこに行く気でィ。』
「んー?サボリだよ。鬼山さんもどう?それと俺のことは業でいいよ。」
『遠慮しときまさァ。サボリは好きだが、この集会で本校舎の野郎共に一泡吹かせてやろうと思ってねィ。』
多分今の私はすこぶる悪い顔であろう。
まだ内容は考えていないが、見下されるのは好きじゃないんでね。少しくらいいいだろう。
そんな私の顔を見て、赤羽___いや、業が面白そうに笑みを作った。
「へぇ。面白そうじゃん。どうなったか後で教えてね。」
『なんだ、来る気にはならねぇのかィ。まあいいや。教えてやるから、楽しみに待ってるんだな。
あと、私のこともAでいいですぜ、業。』
私は業に手を振り、全速力で山を駆け下りた。
来る途中何度かクラスの子達の横を通り過ぎたが、めちゃくちゃ驚かれてしまった。いやあ、申し訳ない。
無事に本校舎の方に降りてきたはいいが、会場が分からないときた。
さて、どうしたものか。
「き、鬼山さん…速いね…。」
『ん?ああ、潮田か。早く来れたのはいいんだが、会場が分からなくてねィ。』
「ああ、それならこっちだよ。それと、僕のことは下の名前で呼んで。」
『分かった。ありがとう、渚。』
渚の後ろに続いて歩き、無事に会場に着いた。
渚にまたお礼を言おうとした時、どこかから渚に声がかかった。
「おつかれ〜。わざわざ山の上から本校舎に来るの大変だったでしょ〜。」
そう言って笑いながら去っていく男二人。
よく見れば、E組の子の周りでは嘲笑うようにして他の生徒が笑っている。
『……一人一人ぶん殴ってやりてぇ…。』
「だ、ダメだよ!?落ち着いて鬼山さん!!」
『まだ言葉で言ってるだけマシでさァ。土方さんなら刀抜いてるぜ。』
「さすがにそれはないんじゃ……。」
……そうだな。あの人は意外と冷静だ。これくらいじゃ、イラッとして終わるくらいだろう。
まあ、土方さんにそんなこと言ったら私がたたっ斬るんですがね。
それからしばらくして、胸糞悪い全校集会が始まった。
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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時