検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:97,240 hit

胸糞悪い全校集会 ページ12

どうやら今日、全校集会というものがあるらしい。


今朝登校してみれば、クラス全体の雰囲気が重い。

まあ、それも無理はないのかもなあ。


だって確か、E組は本校舎の人達に差別されているんだよな。

今のうちから人を見下すことを覚えちゃ、この先やって行けない気がしますがねィ。


私が本校舎に行こうと外に出た時、赤羽業とかいう奴は別方向へと歩き出していた。


『おい赤羽。お前どこに行く気でィ。』

「んー?サボリだよ。鬼山さんもどう?それと俺のことは業でいいよ。」

『遠慮しときまさァ。サボリは好きだが、この集会で本校舎の野郎共に一泡吹かせてやろうと思ってねィ。』


多分今の私はすこぶる悪い顔であろう。

まだ内容は考えていないが、見下されるのは好きじゃないんでね。少しくらいいいだろう。


そんな私の顔を見て、赤羽___いや、業が面白そうに笑みを作った。


「へぇ。面白そうじゃん。どうなったか後で教えてね。」

『なんだ、来る気にはならねぇのかィ。まあいいや。教えてやるから、楽しみに待ってるんだな。

あと、私のこともAでいいですぜ、業。』


私は業に手を振り、全速力で山を駆け下りた。

来る途中何度かクラスの子達の横を通り過ぎたが、めちゃくちゃ驚かれてしまった。いやあ、申し訳ない。


無事に本校舎の方に降りてきたはいいが、会場が分からないときた。

さて、どうしたものか。


「き、鬼山さん…速いね…。」

『ん?ああ、潮田か。早く来れたのはいいんだが、会場が分からなくてねィ。』

「ああ、それならこっちだよ。それと、僕のことは下の名前で呼んで。」

『分かった。ありがとう、渚。』


渚の後ろに続いて歩き、無事に会場に着いた。


渚にまたお礼を言おうとした時、どこかから渚に声がかかった。


「おつかれ〜。わざわざ山の上から本校舎に来るの大変だったでしょ〜。」


そう言って笑いながら去っていく男二人。

よく見れば、E組の子の周りでは嘲笑うようにして他の生徒が笑っている。


『……一人一人ぶん殴ってやりてぇ…。』

「だ、ダメだよ!?落ち着いて鬼山さん!!」

『まだ言葉で言ってるだけマシでさァ。土方さんなら刀抜いてるぜ。』

「さすがにそれはないんじゃ……。」


……そうだな。あの人は意外と冷静だ。これくらいじゃ、イラッとして終わるくらいだろう。

まあ、土方さんにそんなこと言ったら私がたたっ斬るんですがね。


それからしばらくして、胸糞悪い全校集会が始まった。

覚えてやらァ→←意外と人気



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。