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お祭り ページ17

それから私達は朱羽が来るまでの、街に繰り出し適当に時間を潰した。


「A!夏目達も!準備、いいか?」

『うん。いつでも大丈夫よ。あとね?もう一人私の友達を連れていきたいのだけど、大丈夫?』


そう聞けば、嬉しそうに微笑みながら朱羽は頷いた。


「それ、人間?それとも妖?」

『妖よ。後で迎えに行くから、その時一緒に会いに行こうね。』

「うん!俺、楽しみ!」


輝くほどの笑顔を向けてくれた朱羽に微笑み返せば、朱羽は早速田沼達にしゃがめと言い、前回やったように頭に触れる。

淡く赤い光につい見とれていたら、朱羽は終わったらしく、友達を迎えに行こうとはしゃぎだした。


『分かった分かった。まずは落ち着いて。ね?』


生きている年月で言ったら朱羽の方が上なのに、言動が子供っぽくて可愛いな。

それに、妖の中だったらまだまだ子供なんだろうし、そう考えると何だか面白い。


「A?」

『ん?ああ、ごめんね、行こうか。』


一人で笑みをこぼしていたら、不思議そうに見つめられていた。

それから全員で、サヤギのいる部屋へと入る。


『サヤギ。』

「はい、A様。」

『この子は朱羽。お祭りに誘ってくれた子なの。』

「俺、朱羽。Aの友達。お前と一緒。」

「よろしくお願いしますね、朱羽様。」


田沼と多岐は一度会ったはずなのに、見えるという事実にまた興奮していた。

そんな様子を夏目や蒼葉達と笑いながら見つめ、熱が冷めた頃に旅館をあとにした。


喋りながら道のりを歩いていたら、私が通っていた廃校が見えてくる。

そしてそこから山の中に入り、祭りの会場へと向かった。


その場所へと近づくうちに、たくさんの声が聞こえてくる。

楽しそうな声に心を踊らせていると、いっきに視界が開けた。


「あー!Aだー!」

「夏目もいる!!」

「蒼葉様!紫水様!颯魔様!」


私達の姿を見つけた妖達は、一斉にこちらに向かって寄ってきた。

その人数に圧倒されたのか、田沼と多岐の目が点になっている。


皆に久しぶりと言って微笑むと、早速田沼達について聞かれた。

皆が会ったことない三人について紹介すると、全員が目を輝かせてよろしくと言った。


そして嬉しそうに、良かったねと言って私に微笑んでくれた。


「田沼と多岐のことは朱羽から聞いてたよ!」

「ねーねー、花冠作ってよ!」

「サヤギ様もこの山に住む?」


妖達に引っ張りだこの三人を、私達は笑いながら見守った。

楽しくなりそうだ。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年10月18日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - この作品面白いです。更新頑張ってください!続き楽しみにしています。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - 初めてこのお話を読みましたが凄く良いです!これからも頑張ってください!応援しています! (2019年9月2日 21時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 更新お疲れ様です!最近夏目友人帳にニャンコ先生関連ではまっていてこの作品もとても楽しませてもらっています!徹夜して読みましたww 体調に気をつけて頑張ってくださいっっ!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: a81fa4594d (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - かなとさん» すみません、すぐに気づいて直してきました。ご指摘ありがとうございます! (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年6月7日 22時

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