最凶のヴィラン大航海時代にトリップしました2 (ページ3)

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第51話ページ3

マルコが何とか男に勝てる方法を考えている間にも隊長達は攻撃を仕掛けている。しかし、それらが男に届くことはなかった。
男の全身があの黒い炎に包まれたかと思うと、全ての弾や武器が男に届く前に溶けたのだ。

「「「「「！？」」」」」

男は不敵に笑い、言い放つ。

『まだやるか？その満身創痍の状態で』

「ッ！.....お前ら、武器をさげろよい」

「っマルコ！？」

「もうこれ以上、被害は出したくないよい」

「.....」

マルコの真剣な表情を見て、全員が武器を下げる。

「いいか、妙なことをしたらすぐに止めさせるよい」

『フッ、長男が話の通じるやつで良かった』

そう言って男はエースに近づいた。

マルコside終

これは、心臓もちと焼けてんな。めんどくせェ......少しぐらいなら大丈夫か？

『.....おい、誰かメス持ってねぇか？』

「悪いが使ったやつしかないよい」

『それでいい、貸せ』

「どうするつもりだよい」

『焼けて再生が出来なくなった部分をできるだけ取り除く』

受け取ったメスを黒炎で加熱消毒し、火拳の死体から焼けた焦げた部分だけを取り除いていく。にしても派手にいったな。
その様子を不死鳥達に監視されながら作業を続けていると、ふと不死鳥が口を開いた。

「驚いた、アンタ医者だったのかよい」

『ちげぇよ』

「にしては手際がいいねい」

『まァな、俺の知り合いに外科医がいるんだよ』

「相当腕のいい医者なんだろうねい」と感心したように頷く不死鳥を横目に、次の工程に入る。これが1番集中力のいる作業だ。