13 不明瞭なPicture ページ14
『私のハザードレベルが……3.5!?』
3.5といえば仮面ライダーに変身することが出来るレベルだ。
『何でそんなに……』
「それは、お前にもネビュラガスを投与したからだろうな。それから……そのボトルだ」
スタークは私が持っているウルフフルボトルを指出した。
「そのボトルはお前の心と共鳴している。そしてお前が強く願えば願うほど、ハザードレベルが上がるんだよ!」
『私と……共鳴?』
「万丈のドラゴンフルボトルと同じか……」
「戦兎!遂に万丈に超えられちまったな!こいつを止めるのは至難の業だぞ?さ、今日はお開きだ」
スタークの言葉を聞いてグリス達は渋々姿を消した。
その後、少し東都政府邸宅で話し合いをしてからカフェに戻った。
「グリス達の情報がわかったよ」
紗羽さんが私達を集めて話をする。少しでも記憶に繋がることがあればいいけど……。
「グリスの本名は猿渡一海。広大な農地を持つ大地主で、あの三人も猿渡の元で働いてたみたい。これがその農場の写真何だけど……」
紗羽さんがおずおずと一枚の写真を見せる。私達はそれを覗き込んで思わず息を呑んだ。
「狼花……?」
『私だ……』
そこには猿渡一海に肩を抱かれた私が映っていた。周りには三羽ガラスが楽しそうに立っている。
「何で狼花が映ってるの?」
美空さんが私の気持ちを代弁する。
「……この子は猿渡A。猿渡一海の妹みたい。実際に血の繋がりは無いんだけど、凄く仲が良かったんだって。でも、ある日突然失踪した」
『失踪……』
「その日はね、狼花ちゃんがここに来た日なの」
『え……』
私は言葉が出なかった。私が北都の、しかも今戦っている敵の仲間……?だから何度も見たことがあったのか……。その後、猿渡一海が仲間のために仮面ライダーになる人体実験を受けたことを知った。
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作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2023年3月24日 17時