孤高の狼少女 (ページ13)

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12　認めないBad ページ13

［パンダ！……BadMatch……］
『これも駄目〜？』
かれこれ30分。私はドライバーになったウルフとにらめっこ。色々なボトルを入れてみたけれど、中々気に入らないらしい。確かに元々が自律行動ユニットだから気に入らないのも無理はない。
『これじゃいつまでも変身出来ないじゃん！』
［アニマルモード］
『うわっ!?』
ウルフはフルボトルを吐き出すといつもの姿に戻った。そして何事も無かったかのように寝転がる。
『……まだその時じゃないってことね』
「狼花、俺のフルボトルどこにあるか知らない!?ってここにあった〜！」
地下から戦兎さんが出てくる。
「は〜無くなったかと思った〜。てか何でここに……」
『あ、えっと……一度じっくり見てみたいなって思って！ほら、ウルフフルボトルとも比べてみたかったし！』
「ふ〜ん。下でやればいいのに……」
『だ、だって揉めてたから……』
「……そっか。居づらかったよな。ごめん」
戦兎さんが頭を下げる。上手く誤魔化せたみたいだけど、少し罪悪感が……。ウルフのことは少しの間内緒にしておこう。私が変身するその時まで……。

グリスと三羽ガラスが東都政府邸宅を襲撃。元々戦兎さんと龍我さんがここに呼ばれていて、私は外で待っていたのだか、突然そこへグリスと三羽ガラスが現れた。建物から戦兎さんと龍我さんが出てくる。そんな私達に意味不明な質問を投げかけたあと、その場で戦いが始まった。私は少しでも力になりたかったけれど、邪魔になってしまうと思い、見ていることしか出来なかった。
「よぉ、お前ら」
戦いの真っ只中でそんな声が聞こえた。見るとど真ん中に赤紫の仮面ライダーが立っている。その姿にも見覚えがあった。
「スターク！何しに来た!?」
「お前達のハザードレベルを整理してやろうと思って……」
そう言うとスタークは目にも止まらない速さで動いた。赤、黄、青、グリスと戦兎さんに龍我さんの順に通り過ぎ、遂に私の目の前に。
「よう、久しぶりだな」
『……誰？』
「まぁ覚えてないよな。俺がお前から記憶を抜いたんだから」
『なっ……！』
さも当たり前のように言った言葉が私の心を燃え上がらせた。
『私の記憶を戻してよ！』
「おっと、そう怒るな。お前は大事な被検体なんだから……」
そう言ってスタークは素早く私から離れる。そしてそれぞれを指さしながら言った。
「お前らのハザードレベルは……3.7！3.6！3.7！4.2！3.9！4.0！そして、お前は3.5だ」
最後にスタークは私を指さした。