検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:1,909 hit

11 謎多きPunch ページ12

「っ……!?何だよ、この力は……!?」
グリスがすぐさま体制を立て直すが、それを止めるように続けて攻撃を繰り出す。私が倒す。私が戦兎さんと龍我さんを守る。私が戦争を終わらせる!
『はぁぁっ!』
「くっ、やめろ……!」
銀色の光はどんどん強くなってグリスを追い詰めた。このまま……!すると、私の腕を何者かが掴む。
「アネキ!何やってんすか!?」
それは赤色のスマッシュだった。赤色のスマッシュは私を軽々と持ち上げてグリスから離す。私はそのスマッシュにも拳をぶつけた。
「うおっ!?何すんすか!?」
『うるさいっ!』
赤色のスマッシュに止めを挿そうとしたら突然スマッシュが防御体制をとり、私の拳が弾かれた。
『いった〜!』
思わず右手をおさえる。このスマッシュ、硬い!それでももう一度ファイティングポーズをとった。その時……
 キキィーッ
突然私とスマッシュの間に一台の車が割り込む。その扉が勢いよく開いて紗羽さんが現れた。
「乗って!」
反対側で美空さんが戦兎さんにパンダとロケットのフルボトルを渡して二人は脱出した。私も急いで車に乗り込む。そのままカフェまで走り去った。

カフェに戻ると、戦兎さんと龍我さんは今後の戦い方について対立してしまった。龍我さんはこのままクローズチャージになると言うが、それは反動が多く、危険らしい。一方戦兎さんは自分が強くなると言い張るが、それでは時間がない。二人は地下室で火花を散らした。私は二人から離れて一人カフェでコーヒーを飲む。隣にはウルフが座っていた。
『私も変身出来ればいいのに……』
思わずそんな言葉が漏れた。すると、ウルフがカウンターに飛び乗って私と視線を合わせる。
『どうしたの?かまってあげたいけど、今はそれどころじゃ……』
[ドライバーモード]
『えっ!?』
見る見るうちにウルフが姿を変え、戦兎さん達が使っているようなドライバーになった。でも今までこんな形は見たことがない。白と金色の狼を丸めたような形。二つボトルを差し込めるようになっていて、それに被せるように狼の上顎が開いていた。まさかこれで変身出来るの!?
『マジか……』
私はとりあえずウルフフルボトルを差し込む。
[ウルフ!]
『おぉ……』
思わず感嘆の声が漏れた。後はもう一つボトルが必要。私はこっそりと地下へ降りて、いがみ合っている戦兎さんと龍我さんの横からいくつかフルボトルを拝借した。
[ラビット!……BadMatch……]
『バットマッチ!?何それ、これじゃ駄目ってこと!?』

12 認めないBad→←10 開戦のScrap



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:亜叶緒夜鳴 | 作成日時:2023年3月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。