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「…宝探し、ですか?」


「はい」



散々泣いて、やっと落ち着きを取り戻した私は、宇髄さん達に、あの人と約束した「宝探し」について話す。







「全部で十個。



…それを全て見つけたら、

私はこの世を去るつもりでした」


「そ、そんな…!」



隣に桜寿郎を正座させながら、私はまっすぐに4人を見ながら話をする。

すると、衝撃を受けたように口に手を当てる須磨さんと、私を心配そうに見つめる雛鶴さん。







「A!

っそんな馬鹿なこと言ってんじゃないよ!」


「…落ち着けまきを。

つもりだったってことは、もう気は変わってんだろ」



そう真面目な顔でまきをさんを止める宇髄さんに、私は何も言わず笑顔を向ける。



5年前、杏寿郎が死んでからずっと、杏寿郎に早く会いたいという一心で、宝を探し続けてきたが、私はもう死ぬ訳には行かなくなってしまった。









「桜寿郎を拾ったあの日から、探していないんです」



















「もう、全く検討がつかないわ!」


「須磨!あんた何回言えば気が済むの!

次言ったら殴るわよ!」


「天元様ぁ!!」






私たちは今、煉獄家にて宝探しをしている。







「Aさんは趣味など無かったんですか?」


「そうですね」



小さい頃から洋書を読むのが好きでしたが、今はあまり読む暇もないですねと話せば、本に関係ある場所に隠してあるのではないかと予想する雛鶴さん。









「私の家にも煉獄家にも書庫があるのですが


とても大きくて、

どちらも探すのには時間がかかりそうなんです」




一度私も探してみようと足を運んだが、まだ一宮家の書庫の一角しか終わっていない程広い。





「そこは問題ねぇ。元忍びの女が3人係で探すんだ」




そう自信満々の宇髄さんは、早速片手に桜寿郎を抱えながら、煉獄家の書庫へ直行した。









本→←心の叫び



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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- 涙止まらん。最高です (8月18日 23時) (レス) @page6 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 初めてのコメント失礼します!メチャ号泣しました! ほんとに感動しました! (2022年3月29日 17時) (レス) @page33 id: 70da419123 (このIDを非表示/違反報告)
西川あや(プロフ) - つんつくさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません。暖かいコメントありがとうございます!手紙の内容については煉獄さんの性格などを色々悩んで書いたところなので、そう言っていただけるととても嬉しいです。 (2021年2月27日 21時) (レス) id: be0c2f3b60 (このIDを非表示/違反報告)
西川あや(プロフ) - みっちゃんさん» 2度も素敵なコメントありがとうございます!嬉しいコメントばかりで、物語を書くにあたって凄く励みになりました!お返事遅くなってしまって申し訳ありませんが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。 (2021年2月27日 21時) (レス) id: be0c2f3b60 (このIDを非表示/違反報告)
つんつく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。この度は完結おめでとうございます。作品のファンになりずっと楽しみに読ませていただいてました。煉獄さんの手紙にはいつもいつも泣かされました素敵すぎです。美しくとっても素敵な作品をありがとうございました。 (2021年2月4日 15時) (レス) id: 60af00218e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西川あや x他1人 | 作成日時:2020年11月21日 1時

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