少女と男だらけの生活【男性声優】No.２

迷える乙女 ページ45

『……ぁ、寝過ごした…』




目が覚めると、何かいつもと違う違和感が襲う
ベットの脇に置いてある携帯へと手を伸ばす。

画面を見つめると、そこには
[11:20]という文字が。



『…っ！やっばい！！』



ガバッと飛び起き、服なども気にせず
そのまま階段を駆け下りる。




「うわっ！…あ〜ぶな、、。何やってんの」

『ご、ごめんなさ…。ん? 紀章さん!?』




目の前にいたのは、紀章さんでした。

何でこんなところに…。
というか今この家、人いるのか?



『…ふ、不法侵入ですか!?』

谷 「なんでそういう発想になるの?! しもんぬにいれてもらったの！」

『…あぁ、そうなんですか』



下野さん、今日OFFなのか。
にしても紀章さんは何用で…?


『紀章さん、何しにいらっしゃったんですか?』

谷 「ん? 迷える乙女を助けてあげようと思って♡」

『……?』



＿＿＿＿＿＿＿＿


そうして紀章さんに促されるまま、
服を着替えリビングへと向かった。


谷 「さーて、本題にしようか」

『紀章さん来たのはいいんですけど、何するんですか?』

谷 「ん? 恋愛の話だよ」

『恋愛といっても、私好きな人いないですし面白い話できませんよ?』

谷 「そーいう話じゃなくて！誰か1人選ぶかって話」



頬杖をつきながら、
何もかもわかったような目をする。


すべてを見透かされているみたいで、
なんか嫌だ。

恋愛なんて、もう忘れた。



誰かと愛し合うこと、
誰か1人を選ぶこと。


誰かを選んで、悲しむ人がいるのなら
私は誰も選びたくはない…



＿誰か選ばないと、いけませんか…?

大人の考え→←成海ごと。

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