少女と男だらけの生活【男性声優】No.２

誰かを選ぶこと。 ページ43

江 「Aちゃんはさ、怖い?誰か1人を選ぶことが」

『…確かに、怖いのかなって思います。誰か1人を選ぶと、誰かが傷つく。人を傷つけることは、したくないんです…』




Aちゃんは臆病で、でもそれでも優しくて
家の皆1人1人を大事にする人。

そして、傷つけるということに恐れている。



江 「確かに傷つけるのは良くないけどね? 人は、誰かを傷つけなきゃ生きていけないんだよ」

『……っ、それでも！』

江 「Aちゃん。別に誰か1人なんて選ばなくてもいいんじゃないかな」

『……選ばなくても、いい、?』




ちらっとAちゃんの方を見る。
すると、混乱してるかのような、それでいて驚いている様な顔を見せる。




『選ばなくてもいいんですか…?!』

江 「考えてもみてよ。あの人達だよ?五月蝿いじゃん」

『あぁ…確かに、。』

江 「でもまぁ別に、Aちゃんがさもう好きな人がいるって言うなら別なんだけどね」





考えるような素振りを見せる彼女は、
多分俺の事なんて、眼中にさえないんだろうなぁなんて。

君と初めて会った時、可愛い子だなぁって思った。


だけど、“好き”なんて気持ちは
その時はまだなかった。



君と話し合う度、顔を合わせる度に
君に惹かれている自分がいることに気づいた。



10歳も下の子を、好きになるなんてって
最初は思ったけどそれでも好きな気持ちは変わらなくて…。


でも俺は、君の幸せを願うから。
この気持ちは伝えないでおくよ(笑)




まぁ、君が俺を選んでくれるなら別だけど。



『そ、うですね。もう少しだけ考えてみます、ありがとうございます。江口さん！』





そう言って、向日葵が開花したような
笑みを浮かべる。


この笑顔を見れるなら、別にいいかなっ。





江 「どういたしまして！！！」



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そういえば、江口さん。
お誕生日らしいですね。


おめでとうございますヾ(´︶`♡)ﾉ

成海ごと。→←可愛すぎるんですが…?

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