少女と男だらけの生活【男性声優】No.２

これから ページ40

日野side



日 「おかえり、慎ちゃん」

立 「……………」

日 「慎ちゃん…?」




皆でゆっくり話している所に
妙な面持ちで帰ってきた慎ちゃん。

その表情に皆の顔も強ばる。



日 「何かあった?」

立 「…どうする?」


宮 「何の話?」

立 「そんなのAしかいないでしょ」



普段あまり怒らない慎ちゃんが、
今は何か起こってるように見える。



鈴 「立花、落ち着け。とりあえずゆっくり話し合おうや」

立 「…っ、すいません…」

鈴 「…で、何があった?」



全員が話を聞こうと、
位置についたのを見計らい鈴村さんが話を進める。



立 「…Aが言ったんです。“どうしたらいいかわからない”って。皆がからかって言ってくるから、もうわからないって…」


苦しそうな顔して、そんなに好きなんだね…。
慎ちゃんってば…



谷 「それさ、どうしようもなくない?」

宮 「紀章さん?」

谷 「だって俺らが好きって言ったところで、最後に決めるのはAなんだから。でもそーいっても追い詰めるのも良くないけどね」



確かに。紀章さんの言うことも一理ある。
追い詰めて、好きと言ったところで彼女がそれに堪えきれるかどうか。


まだ18歳の少女だし、俺らみたく経験があるかっていうとそこまで無いと思うから。



日 「…Aちゃんは罪な子だね」

梶 「日野さん…?」

日 「こんなに大人達を翻弄して…無自覚なんだから」



さて、これからどうなるかなぁ…。

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