少女と男だらけの生活【男性声優】No.２

何故 ページ34

鈴「まぁキスマなんて、温めれば消えるから…。神谷〜！」
神 「……なに〜?」
鈴 「その面倒臭いみたいな顔やめろ(笑)
Aちゃんのこれ、どうにかしたって」


すると私の首元を凝視する。


神 「誰につけられたの?」
『……き、紀章さんに…』
神 「あぁ…。……おいで…」



そう言って大きな手で私の手を掴み
引っ張っていった。





＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿＿





神「………はい。これで温めて」




少し熱めのタオルを手渡される。


そんなに熱くはないはずだけど と呟きながら
何が起こってそうなるんだよ と少しいじけていた。



『…神谷さん?怒ってますか?』
神 「え、何で怒る必要があるの?」
『気難しい顔してたので…。もしかして、と思って』
神 「ぜーんぜん！寧ろ小野くんと離れられたから問題なし！」



そう言われ、いじけて泣きべそをかいている
小野さんの姿が容易に想像できた。

きっと今頃、「神谷さぁーん！」って言いつつ
家の隅にでもいるんだろう。



どれだけ、神谷さんが好きなのか。


皆目検討もつかないほど、あの人はよくわからない。




神 「にしても、災難だったね〜」
『そう、ですね…。次から次に…』
神 「男だらけだしね。今度友達でも呼びなよ」
『あぁ、いいですね(笑)』



ただ、この家に呼ぶほど私は馬鹿でもないですし
仲良くもないのできっと無理なんでしょう。


なんたって、声優の人達とシェアハウスとか…
騒がれたら終わりですし。。




というか、なんで皆さんここに住んでくださるんだろう

特別な事は何もしてないというのに。




皆さんはどんな思いを持ってるんだろう
皆さんはどうしてここにいてくれるんだろう



そんなことばかり気になって、
少し頭がぐるぐるした。

番外編風 BIRTHDAY→←大人の誘惑

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す