少女と男だらけの生活【男性声優】No.２

日常 ページ11

柿 「……ほ〜らっ」


ふわっと香りが漂った。
時間が少したち、後ろから抱きしめられていることに気づいた。



『……なっ、柿原さん！離してください！』

柿 「Aちゃんが動くって言うまで離さない」



妙にまとわりつく声色(こわいろ)が私の耳に残る。
色気を帯びていて、どこか落ち着く声。



『……そんなので、動くわけ…』
柿 「Aちゃん、俺は素直な子の方が好きだよ」

『……別に、柿原さんに好かれたいと思ってないですよ』
柿 「Aちゃん結構言うねぇ」



返答に困った。
[素直な子の方が好きだよ]

その言葉が耳に残って、凄く変な気分だ。



『というか！離してくださいよ！』
柿 「ヤダって言ってるでしょ！」
『いーやー！！はーなーしーてー！！』


そうやって、ぎゃあきゃあと騒いでいると
皆さんの声が飛んできた。



.
鈴 「柿原が抱きついてる！」
谷 「行動早いねぇ〜、俺も行こ〜！」
鈴 「お前は行かんでええねん」


寺 「カッキー！俺の妹だよ！」
下 「カッキーばっかずるいぞ！」
梶 「そうだ！そうだ！」
代 「梶くんと下野さんは何なの?」


島 「達央さん、行かなくていいんですか?」
達 「いいよ、めんどくせぇし」
前 「お前がそんな事言うの、珍しいな」


小 「神谷さん！神谷さんも混ざります?!」
神 「……小野くん、気持ち悪いよ」
小 「え、神谷さん辛辣。でも好き」
神 「………」


宮 「みんな元気だねぇ、俺も混ざってこよーかなぁ」
福 「俺はいいや、さっき抱きついたしね」
宮 「あの時、みんなの顔ヤバかったwwwww」


安 「浪川さん混ざってきます?」
浪 「え、どうしよう。ここは混ざるべき!?」
安 「流れ的にはそうでしょうね」
浪 「えー、でも、うーん(笑)」



『もう！皆さん！助けるのか、ただ言うだけなのかハッキリしてくださいよ！』


本当に大変な大人達ですね。
でも、こんな日常も案外と好きな自分がいた

行きたくない→←我が儘なお姫様

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す