スパイの迷い ページ41
土門「俺だって帝国の者だ。総帥のために動くのが帝国イレブンの役目。お前だってその気持ちはわかるだろ…」
貴方「私は雷門を信頼してるわ…」
土門の腕をつかむ力が強くなる。今まで一緒に戦ってきた仲間がこんなに汚れてしまっていたなんて。
貴方「土門、サッカー楽しい…？」
眉を八の字にして下を向く。
土門「楽しい…か」
力が弱まった隙をついて土門はAから離れる。
土門「そんなこと聞くなんて…お前らしくないな」
土門は早足で遠ざかっていく。Aはその場に立ち尽くしていた。
土門の頭の中では雷門での特訓がぐるぐると回っていた。円堂のかけ声、マネージャーの応援。
『サッカー楽しい…？』
そのとき、土門は信号が赤になったことに気付かなかった。
「危ないっ！」
誰かが叫ぶ。大型トラックにあともう少しでぶつかるというところで慌てて足を止める。
秋「土門君…！大丈夫？ぼんやりしちゃって…」
土門「ちょっと考え事してたから…」
秋「考え事って…元気出して！そんなんじゃ一之瀬君に叱られるぞ」
秋は少しでも土門に元気になってもらおうと笑顔になる。
土門はあの日、一之瀬が目の前で事故にあった日を思い出す。あの時の一之瀬の名前を叫ぶ秋のことが頭にこびりついていた。
二人の会話を聞いているものがいた。
貴方(一之瀬…？)
…………
冬海「申し訳ありません。まさか、あいつらがここまでやるとは」
冬海の電話の相手は影山。
影山『どんな手を使っても良い。雷門中を決勝戦に参加させるな。いいか、どんな手を使ってもだ。もしも失敗した時は…』
影山の声が恐ろしく、冬海は震え上がる。
影山『ああ、それとAは…』
冬海「はい、あの娘、マネージャーとして縮こまってます」
影山は電話の向こうで恐ろしく微笑んだ。
影山『こちらで引き取ろう、今母親も父親もいないのだからな』
……………
朝。
秋「土門君、どこいくの？」
土門「…部室に忘れ物」
秋は土門の様子をずっと気にかけていた。
……
部室で土門はイナビカリ修練所の個人能力データを盗もうと試みるも…。彼の元々のまじめな性格が邪魔をする。
どうすれば良いか、考え込んでいるとき。
バスの近くで物音がする。
冬海「君か…脅かさないで下さい」
土門「こんなところで何やってたんですか」
冬海は適度に誤魔化す。去り際に忠告してきた。
冬海「…このバスには乗らないことです」
土門は目を見開き、心臓がはねる。
土門「総帥のご命令か…クソッ」
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rara(プロフ) - まだまだ頑張ります。応援よろしくお願いします！ (2016年11月12日 15時) (
レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - raraさん» なるほど！ありがとうございます！ (2016年11月12日 15時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントありがとうございます！私はイナズマイレブン全シリーズが大好きなのでイナズマイレブンgoのキャラも登場させて主人公との絡みを多くするようにしてみました。キャラクターの行動を細かく書いてなるべく「」の数を少なくしてみました。よろしくお願いします！ (2016年11月11日 18時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - すごく面白いですね！それに、hit数も多くて羨ましいです！hit数を多くする秘訣とか知りたいです|´-`)ﾁﾗｯあと、これからも更新がんばってください！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントしていただいてありがとうございます。頑張ります！ (2016年11月9日 19時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rara | 作成日時：2016年9月28日 7時
