そのとき感じた ページ37
貴方(…すごい)
霧野は元々賢いのか覚えが早く、まだぎこちなくともドリブルができていた。
貴方「蘭丸君、サッカー初めてだよね」
霧野「？…うん」
霧野はサッカーをするうちに自然と笑顔になっていた。先程まで無表情だったが周りに明るさを感じるほどになっていた。
貴方「良かった…サッカー好きなのね…」
霧野「…うん…!」
霧野は足元のボールを見ながら頷いた。
その時、背後から霧野の名前を呼ぶ女性の声がした。
霧野母「あら…」
その声はあの時に交番で会った霧野の母であった。
貴方「こんにちは」
霧野母「あの時の…良かったまた会えて!お礼をしたかったの」
……………
霧野家にお邪魔させてもらったAは霧野の母に紅茶を淹れてもらい、話を弾ませていた。その横で霧野はつまんなさそうに頬杖をつき、足をぶらぶらさせていた。
霧野母「この子、テレビであなたのことをとても真剣に見てたの…」
母親は霧野の頭にぽんと手を乗せ「サッカーに向いているのかも…」と微笑んだ。
貴方「私のことを…？」
霧野「………」
霧野はただ黙って、じっと母親とAの話を聞いていた。
霧野母「この子、普段は大人しいの…サッカーしたらどんななのかな」
母親の微笑んだ顔と霧野がサッカーをしていたときの顔がとてもよく似ていたのでAは(親子だな…)と心の中で呟き、いつも両隣に両親がいた幼い頃を思い出していた。
……………
メイド喫茶に行ってきた円堂たちはメガネを除いて疲れきった様子。
Aはメイド喫茶の熱意とオタク魂を語るメガネに愛想よく相槌をうつ。
貴方(…まあ、どんなプレーをするのかわからないけど…何とかなるよね)
……………
準決勝当日。
雷門マネージャーに渡されたのはメイド服。
夏未「これを…私に着ろと？」
貴方「でも夏未さん、よく見たら可愛らしいじゃないですか？」
メイド服を嬉しそうに見るAを見て夏未は大きな溜息をつく。
「我が校における試合ではマネージャーは全てメイド服着用！…という決まりになっております！」秋葉名戸のマネージャーは全員メイド服をまとっていた。
夏未は顔を真っ赤にして全力で否定する。
夏未「誰がそんな決まりをつくったのよ！？」
秋葉名戸のマネージャーは店長と呼ばれる秋葉名戸の監督を指す。
貴方「美味しそうなスイカですこと…」
監督は大きな図体でスイカを頬張っている。
結果、マネージャーは全員メイド服を着用することになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rara(プロフ) - まだまだ頑張ります。応援よろしくお願いします！ (2016年11月12日 15時) (
レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - raraさん» なるほど！ありがとうございます！ (2016年11月12日 15時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントありがとうございます！私はイナズマイレブン全シリーズが大好きなのでイナズマイレブンgoのキャラも登場させて主人公との絡みを多くするようにしてみました。キャラクターの行動を細かく書いてなるべく「」の数を少なくしてみました。よろしくお願いします！ (2016年11月11日 18時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - すごく面白いですね！それに、hit数も多くて羨ましいです！hit数を多くする秘訣とか知りたいです|´-`)ﾁﾗｯあと、これからも更新がんばってください！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントしていただいてありがとうございます。頑張ります！ (2016年11月9日 19時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rara | 作成日時：2016年9月28日 7時
