変わってしまった ページ19
貴方side
貴方「ただいま」
メイド「お帰りなさいませ」
私はメイドさんの顔を見つめた。メイドさんは不思議そうに見つめ返す。
貴方「この家にいて、幸せ？」
自分でも何を言っているのかわからない。だけどメイドさんは微笑んだまま。
メイド「優しいお嬢様がいてくれるので不服なんてありません」
とだけ返してくれた。
食事中。
私は制服を着替えて、ダイニングに向かった。父さんは気難しそうに新聞を読んでいた。私が挨拶をすると「ああ」とだけ返された。
目の前に食事が運ばれる。
父さん「お前、サッカーやってるのか」
貴方「…マネージャーです」
父さん「意外だな」
父さんは新聞をテーブルに置き食事に手を伸ばした。
その後はずっと無言が続いた。父さんは優しいけど前よりも会話が減った。お母さんなら場を明るくしてくれるのに。
私の両親は優しい。だけど、寂しい。
食事を終えたら勉強。テストでいい点数を採って父さんを喜ばせたい。
机に置いていた携帯が鳴る。
…総帥？
貴方「…」
影山『どうだ調子は。今はマネージャーだったな』
貴方「あなたの力は借りません。そんなことをしなくてもお母さんは助けられるので」
影山『如月財閥は私の手の中にあるんだ』
今、なんて？
影山『君の母親の意識がないと君の父親はさぞ落ち込むだろう。如月財閥は今不安定なんだ。私はそんな如月財閥を支えている』
じゃあ、どうしても私は総帥から逃れられないんだ。
影山『君の父親も私のことを信頼してる。つまり、君の逃げ場はない』
私はつい、電話を切ってしまった。また泣いてしまう。父さん、そんなに悩んでいたの？お母さんが居なくて、寂しかったの？私じゃ父さんを支えられない？
貴方「お母さん…」
また電話が鳴る。私は恐る恐る携帯に手を伸ばした。
『鬼道』
私は出なかった。するとやっと鳴り止んだ。
だけどまた携帯の着信音が鳴り響く。
私は諦めて通話ボタンを押した。
貴方「な、何よ」
鬼道『その様子だとまた泣いていたな。お前は泣いている時に限って強がるんだよ』
貴方「ｲﾗｯ あ、そう。用件は？」
鬼道『尾刈斗との試合。お前選手として出たんだろう』
まさか偵察に来てたの？
貴方「でも、もう出ないよ。私サッカーきらいだもの」
鬼道『嘘をつくな』
貴方「嘘じゃない…！私はもうサッカーしない！」
鬼道『…何かあったのか』
貴方「…助けて…」
その声は小さすぎて聞き取れないだろう。私は強制的に通話を終了させた…。
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rara(プロフ) - まだまだ頑張ります。応援よろしくお願いします！ (2016年11月12日 15時) (
レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - raraさん» なるほど！ありがとうございます！ (2016年11月12日 15時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントありがとうございます！私はイナズマイレブン全シリーズが大好きなのでイナズマイレブンgoのキャラも登場させて主人公との絡みを多くするようにしてみました。キャラクターの行動を細かく書いてなるべく「」の数を少なくしてみました。よろしくお願いします！ (2016年11月11日 18時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲みこ(プロフ) - すごく面白いですね！それに、hit数も多くて羨ましいです！hit数を多くする秘訣とか知りたいです|´-`)ﾁﾗｯあと、これからも更新がんばってください！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: e17e654c8c (このIDを非表示/違反報告)
rara(プロフ) - コメントしていただいてありがとうございます。頑張ります！ (2016年11月9日 19時) (レス) id: b08300c005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rara | 作成日時：2016年9月28日 7時
