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「え?来てないの?」
「うん」
翌日の朝、りっくんたちの教室を訪ねた。(人1)さんの所在を確かめたかったんだけど、今日は教室に来ていないと言われた。
「休みなのかな…」
自分の教室に戻っている間、耳に入って来たのは女子の会話だった。
「(人1)にさー、何してやる?今度」
「えー(笑)まだやるの?(笑)いいけどさ(笑)」
「いーじゃんいーじゃん!やろうよ」
「…ねえあのさ」
「え?あっ、そらくん!」
話しかけるとなぜかやけに髪の毛やら化粧やらを気にし始める。大して似合ってねーっつーのに。
「(人1)さんいじめてんのって君たち?」
「えっ…何言ってるの?」
「今ちょっと聞いちゃって」
「いや、あの…いじめてないよ」
わかりやすすぎる反応にイライラしてくるのを抑えつつ会話を続けた。
「嘘つかなくていんだけど」
「ちが、違うのそらくん!(人1)さんね、自分がモデルやってたからって…」
「言い訳も聞きたくない」
「…っ!」
自分でもびっくりするくらい低い声が出た。女子は狼狽えて教室に入っていった。
「ちっ…」
「そら!」
「…えいちゃん?」
廊下をばたばた走ってきたえいちゃん。俺の前に来ると肩を上下させて息を切らしていた。
「屋上っ…行ってきて…はぁっ、はぁ…」
「落ち着いてえいちゃん。どうしたの?」
「屋上行け!早く!」
「え?なん、」
思いっきり押され、危うくコケそうになった。
「止められるのはお前しかいないんだよ!」
。
「眩しっ…」
屋上の扉を開けると、一気に陽の光が差してきた。そこには…
「!?(人1)さん!?」
『…大木くん』
柵の外に立つ(人1)さんだった。
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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2017年11月17日 14時