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衝撃的だった。またあの時と同じ、爆弾を落とされた気分だった。

「あの人と?」
「うん」
「よかったじゃん!」

ゆめくんはあの好きな人の話をみんなにしていたみたいで、小柳津たちに茶化されていた。

『おめでとうゆめくん』
「ありがとう〜」

みんなで拍手を送ると、ゆめくんはありがとうを繰り返していた。嬉しそうだった。
ゆめくんが付き合ったなら、諦めがつくだろう。これで苦しまなくて済む。

「じゃ、Aの転勤も応援しないとね」
『え、いらん(笑)』
「だめだめ。いつ会えるか分かんないし。ね?」
『今日には千葉に行かないといけないし…』
「そっか。じゃあ尚更早くしないと」

その後は、ゆめくんの彼女の話や私の転勤の話、今まで合わなかった時何をしていてたのかなど、いろんなことを話した。まるで高校時代に戻ったようだった。

「そろそろ時間だね」
『うん』
「え、虫さん運転するの?」
「なに!?さては虫、知ってたな?」

ざわくんは電話した日、《東京まで送らせてよ。てつやたちも行きたいっていうはずでしょ?》と言ってくれた。だから最後までお酒を飲まなかった。

「てつやたち行きたいって言って、飲酒運転でもされたら困るしね」
「よかったね。大きい車で」
「レンタカーだからね」
「まさかの(笑)」

割り勘ということで、お会計をしようと財布を出すと、ざわくんは私の財布を取って私のバッグにしまった。

「頑張ってね」
『でも…』
「いいからいいから。代金はまた会ったときに聞くAの話で」
『…じゃあお酒買ってくる』

結局私以外の6人がお金を払い、車に乗りこんだ。

「乗れる?」
「まじで狭いけどギリ」
「流石に東京までレンタカーは借りれないから、一旦A行こう」
『えっ、まあいいけど』



なんやかんやあり、ざわくんはレンタカーを返して自分の車で私の家に来た。

「時間大丈夫?」
『大丈夫』
「グーパーに分かれてー。パーは僕の車ね。グーはAの車」

結果、ざわくんの車に小柳津と柴田とゆめくん。私の車にりょうととしみつ。

『寝てもいいから』
「寝ないよ?」
「喋ってたいしね」

正直、ゆめくんが車に乗らなくてよかったと思った。彼女さんの話なんて聞いたら泣いちゃいそう。

『ざわくん、行くよ〜』
「おっけー」

ざわくんに声をかけ、私たちは駅に出発した。

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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu  
作成日時:2017年11月17日 14時

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