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確かにそらはあの子と帰っていた。私は陸上部のため、外に出なければならない。ちょうど見た、そらとあの子の姿を。
変だな。胸の奥につっかえる感じ。違和感ばかり感じる。

「Aはやくー」
『あ、はぁーい』

その日は、先輩に呼ばれて私は校庭に急いだ。
あの子が来てから数日経った。あれ以来、そらは教室に来なくなった。

「なーにソワソワしてんの」
『…何でもない』

友達にもこう言われる始末。
そらの気に触るようなことしただろうか?私には心当たりが全くなかった。

「弁当食お」
『うん』

そらが来なくなってから、色んな人が話しかけてくるようになった。この子もその一人だ。

「あ、大木だ」
『えっ』
「ほら、廊下の窓際」

指を指した方向にはそらの姿。久しぶりに見たような気がした。あ、あの子も来た。

『っ、…?』
「どしたの?」
『や、なんでも』



たまにそらの姿を見るたび、どんどん胸の奥の違和感は大きくなっていった。本当に何が何だかわからずにいた私は、部活を休むことにした。

心做(こころな)しか、頭も痛いや…』
「あ、A」
『っ、わぁ、びっくりした』
「えっとー、久しぶり?だね」
『…うん』

そらは頬をかき、口を開いた。

「あの、さ、話したいことあるんだけど」
『話したいこと?』

あ、また違和感。


「俺ね、彼女できたの」
『…え、彼女?そらに?』
「うん」

胸の奥の何かが崩れる音がした。
やっとわかった。何が崩れたのか。ここ最近の違和感がなんだったのか。

『だれ、』
「ほら、教室来た子」

すぐにショートカットの子が頭に思い浮かぶ。ほら、また、胸の奥に新しい違和感。

「ごめんね、最近…会いに行ってなくて」
『……別に、頼んでないけどね』
「ふ…そうだね。相変わらず冷たいねえ?」

そらは力なく笑った。
向こうからそらを呼ぶ声が聞こえた。

「そらぁー?あ…」
『彼女さんがお呼びだよ。あ、大丈夫。別にやましいことはないからさ。じゃあね、"大木くん"』

"大木くん"なんて、初めて呼んだかもしれない。ずっと"そら"だったから。
私は踵を返し、二人に背を向けた。

「何かあったの?」
「…ううん。帰ろ」
「うん!」

私は踵を返し、二人に背を向けた。

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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu  
作成日時:2017年11月17日 14時

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