自由の空に【進撃の巨人】 (ページ5)

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episode4 ページ5

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…ｯ

いつも通り上手くかわし逃げてきた。
お母さんの居る部屋へと入る。

何時も見たくよくやったじゃないって声を求めた。

けど、今日は違った。

お母さんの隣には男が居て…

嗚呼この人見たことある。
お母さんの働くお店で働いてる人。
挨拶しなさいって言われてしたことがある。

A「あ… えっと… 今晩は」

男「嗚呼今晩は。今日は君に用があってねぇ。
見ないうちに随分と可愛らしくなったもんだ。
…この場合、女らしくなったと言うのが妥当なんだがなﾊｯﾊｯﾊｯ」

母「ええ、今日は忙しいのにわざわざ来てくださったのよ？A そこに座りなさい」

何が何だか分からない。
でも、嫌な予感がする。

渋々椅子に座るとお母さんは笑顔で言ったんだ。

母「明日から貴女はお母さんのお店で働くのよ。…ううん、もっといいかもしれない。とっても幸運よ？

_______________ 貴女を買いたいって人がいるみたい」

そう言ったお母さんはとても綺麗な笑顔で。
初めて見たくらい嬉しそうだった。

男「嗚呼そうなんだ…！
君は未だ誰にも手をつけられていない‘新品’だ。
見た目も良いしねぇ。
そこで俺の知人の紹介でとある貴族様に話してみたんだ。
そしたらなんと…、直高額買取だ…！
明日から君はお母さんのように綺麗に着飾って貴族様の家で何不自由無く暮らすことが出来る…。
こんないい話はないだろう?
其貴族様は確か…嗚呼、忘れたが、少し歳上だなｯ！
まァ手荒いマネはせんだろうし、抱かれるだけが仕事だ。
あとは金も家もなぁんでも用意してくれるとさ！」

ペラペラと心から嬉しそうに言う其姿。

喜ぶべきことなんだ。
そうだよね。
だって…、お母さんもこの人ももう暫く盗みなんてしなくても済むくらい儲かるわけで。
私も不自由なく暮らせる。

元々こうなる運命だった。
それならば、知らない複数人とし続けるよりよっぽど楽で幸せなことだ。

此処は、地下街は、そういうところだ。

…なのにどうして私は…

嬉しくないんだろう。

お母さんは私と離れることは寂しくないの…?
私は寂しいよ。

でも…

母「ほらA! お礼言いなさい?
お母さんも鼻高々よ!
ちゃあんと貴族様の言うことを聞くのよ?
そしたらもうお母さんとっても幸せ…」

そう言って私を抱いたお母さんは本当に嬉しそうで…

_______________ 母親ってこういうものなんだろうか。