76話 ページ30
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赤司のオフェンス。
先程までは、パスを主体にゲームを組み立てようとしていた。
だが、今回は違う。
ドリブルをひとつ。
一瞬で、ディフェンスをするAとの間を詰めた。
＿＿＿＿【
左右に揺さぶりつつ、Aの重心を探る。
重心が軸足にかかった瞬間、切り返す。
Aの足がもつれ、転びそうになった。
貴「………っ！」
が、赤司はそこでもうひとつ切り返した。
今度こそ手を床につくA。
その手を軸に、重心のかかっていた足で床を蹴る。
赤司の進行方向に無理矢理立ち塞がった。
赤「流石だね、A」
貴「征十郎こそ」
赤「＿＿＿＿だが、今回は僕が上手だったようだ」
そう言って、赤司はひらりと軽く両手を振る。
その意味にAが気づいた、刹那。
((ガシャン！
リングをくぐるボール。
そしてそのリングには根武谷がぶら下がっていた。
貴「………あの時か」
Aが片手を軸にしてぐるりと回転したことによって、一瞬だけ赤司から視線が外れた。
赤司はそれを見逃さず、根武谷にアリウープのパスを出していたのだった。
両手を見せたのは、ボールを手放した後であるということをAに見せつけるためのアピールである。
貴「あんなにわかりやすく煽るなんて珍しいじゃん、征十郎。さっきボールを取られたのそんなに気に入らなかった？」
赤「お前こそ、無理に追いつこうとしただろう。随分アクロバティックなことをしたな」
そう言って鋭く目を細める赤司。
するり、Aの左手首に指を這わした。
ちょうど先程、Aが回転するのに軸とした手である。
貴「ちょ、ちょっと待ってでででで！痛い！！」
赤「無理をするからだ。痛めただろう？」
貴「痛いってば！離して！」
赤司はため息をひとつ吐き、ぱっと手を離す。
貴「痛めたってわかってるのになんで捻るわけ！？」
赤「黙ったままプレイを続けるつもりだっただろう。それと僕のことを煽った罰だよ」
貴「絶対に後半がメインでしょ！このバカ！鬼！」
赤「躾に１番効くのは痛みだと思うのだが」←
貴「その声で言わないで」←
Aは保健室に連行。
代わりに３年生の選手が入るが、赤司の敵になるはずもなく。
ミニゲームは赤司のチームが制したのだった。
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
