19 淡い夢の底で ページ20
ふわりと鼻をくすぐる匂い。
甘い薔薇の香水の香り。
目はくっきりと。頬は明るく。口は柔らかくぷるぷるした印象を見せる化粧。
髪は長い茶髪を後ろで一つに束ね、スーツ姿で出勤する母。
私と同じシアン色の目。
いつも険しい顔をして無口な父。
此方もスーツ姿。
私と同じ、紫色の髪。
記憶の中で、二人はいつも私を罵り、蔑み、貶める。
たまに殴る。
私はそれを黙って受け流す。
そんなツマラナイ毎日だった。
いつからか、私には目標ができた。
夢ができた。
お父さんとお母さんを殺して、ずっと私を見てもらおう。と
確か小学三年生の頃だった気がする。
罵り、殴られることは苦ではなかった。
何故ならば彼等は外面をよくすることに必死で、外食や行事にはよく出ていたからだ。
私も満足していた。
でま、足りなかった。
愛人と過ごすより、自分といてほしい。
仕事と過ごすより、自分といてほしい。
結局は、私は実行には移さなかったけれども。
夢の中、赤く紅く赤黒い水溜りの中で私は座っていた。
白いわんぴぃす。お母さんのお下がりの服だ。
近くには包丁、そして縄。
目の前には2つの白骨死体。
私は無意識にそれらに手を伸ばし、撫でる。
愛おしく抱きしめる。
「・・・だァいすき。」
私が一番幸せだった瞬間を再現している夢の中。
お母さん、お父さんを殺した時の夢。
素敵で、甘い、淡い夢。
幸せな気分。
視界が歪む、音がする。
次に見えたのは天井だった。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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