01 此処で私は生きてゐたはずなのだ ページ2
ヨコハマ。
日本に或る都市で有り、犯罪都市でもある。
法が機能していない無法地帯、貧困が明らかな裏路地や
事件は多く起き、軍警すら死ぬ。
其のような危険と呼ばれる街でわたしは生きてきた。
生きてゐた。
だから、何故私がよくわからない異世界のような光景を目にしているのかわからないのだ。
「どうしようかなァ。書類は終わってない、仕事は残ってる。
殲滅任務で殲滅し忘れた？まァ中原君なら私が消えたのには気づくだろうし、私意外と戦力だか捜索隊出るかも。
出なかったら自分でなんとかしよー！」
私は状況整理の為に声に出して呟く。が、現状は変わらない。
そして背伸びする、然し現状は変わらない。
私が今居るところは所謂裏路地だ。
因みに人は居ない。まるで私が現れたことに気づかせないためのように誰もいない、薄暗い路地裏だ。
(此処がヨコハマではない可能性有り有り。)
転移系の異能者という可能性が浮かんで私は携帯電話を取り出し電話を掛けようとしたが返ってくるのはノイズ音のみ。
「・・・圏外。電話帳も電子手紙も残ってるのに、か。」
携帯には電波すら飛んでいませんという表示が出てしまっている。
圏外
つまりは私の住む日本ではない可能性有り。
「となると・・・」
外国、と呟きながら1歩を踏み出し私は大通りに出る。
角、赤眼、尻尾、羽根、透明、カクカク、縫いぐるみ
紛れもなく、目の前に広がっているのは異世界
「敵の異能攻撃で別世界または異能空間に飛ばされたって言うのが正解かな。」
予想外も、予定外も何度でも経験済みだけれど流石にこれはキツイ、幻であることを期待するしかない。
私は持っていたカードと通帳を取り出して、偶然あった銀行名と照らし合わせる。
見たこともない銀行名、少なくとも通帳は使えない可能性がある。
「金はあるけどカードと通帳は無理かな。まずは異能空間か否かの有無を確かめかないと。」
落ち着きすぎている私が笑える。けれど、どうにかしてこの状況を打破しなければ。
歩きながら考えつつ、私はある妙案を思いつき笑った。
「やった、仕事サボれる。」
ハメ外してもいいよね、そう思いながらポケットの中の小刀を触った。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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