【文豪ストレイドッグス】SOS 【 中原中也 】

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「酷いですね。血も涙もない不良ですね。助けるっていったくせに。」

ニヤニヤと

そいつは笑う

というか、今もかなりシュールな画だ

和服のコスプレ女が足にぶら下がっているわけで

「だから離れろっての！！！」

足を振りまくる

「わっ！ちょっ！止めましょっ！私が落ちますっ！」

落ちろ！！！

数分後

「もー。やめてくださいっ！」

そいつは、結局俺の足から振り落とされることはなかったが

「まったく、これだから最近の男性は暴力的なんですから。男女平等な社会が始まっているというのに。
あ、ズボンの裾、ぬれましたね。タオルいります？」

離れたのだ

自主的に

自主的にの部分で気にいらないが離れなかったことも気にいらず余裕な顔なのも気にいらない

「ってめぇ、ふざけんなよ。」

「嫌ですね。そんな怨みのこもった敵視の視線は。せっかく儚げな和服女子を演出するために足首を掴んでいたのに。」

いろいろとツッコミたい。

が、そんな気力もない。

「あ、でも約束。守ってくださいね？助けてくれるんですよね〜？頼みますよ〜？」

少なくとも俺は、めんどくさいのにあたったみたいだ

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