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女の子 ページ2

学校に行く途中だった。
大好きなスマホとにらめっこしながらばえの中を生きるjkであるAは、今日もだるい高校生活の日常を送るところだった。
就職活動を控えた高校三年生で、それなりに忙しいながらも本人は特に気にしてはいなかった。

まあ、確かにすこーーし、就活きついなーとか、思ったりもしていたのだが…

気づいたら知らない道を歩いていた。

『……は??』

おかしい。何かがおかしいのだ。

急に目の前に"道路"が見えた。

『あれっ…え?スマホは?どうなってんの?てかここどこ?』

焦って周りを見てオロオロしていると、またひとつおかしいことに気づく

肩が"異様に軽い"

背負っていたリュックもどこにもない。
手元には何も残っておらず、身につけていた携帯と生身の自分、それだけが今ここにある。

私の顔は今頃真っ青で、汗もすごいんだろう、周りの人の心配するような、変なものを見るような、普段向けられないような目でずっと見つめられているのは精神的に来るものがあった。

とにかくどうにかしないと、とは思ったものの今自分がどこにいるのかも分からない、携帯もないんじゃ調べられるわけもない。
近くに交番がないか周りの人に聞き、急いで警察の人に電話を貸してほしいと頼んだ。
あったことをありのままに話して頭のおかしい人だと言われては困る。
携帯をなくしてしまったので親に連絡がしたいと適当なことを言って何とか電話機を借り、親の電話番号にかけてみた。


よかった、これで助かる。

そう思ったのもつかの間、受話器から聞こえてきたのはプログラムされている音声だった。

おかげになった電話番号は、現在使われていません。

一瞬で顔が真っ青になり警察には大丈夫かと心配されるが、あったことをそのまま話しても正直に親の電話番号を教えろと言われるか、どうなるのやら。

『すみません、ありがとうございました!!!!』

詳しく詳細を聞かれる前にそそくさと逃げると、次に向かったのは電気屋さんだった。

適当に使えるお試し用のパソコンで、自分の通っていた学校、家の住所を検索するもののヒットは0件。

そのうち店員さんにお客様…と声をかけられ、今の自分の格好が頭によぎった。

『そりゃ、昼間に制服着た子供がいたら変な目で見られるよな〜…』

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作者名:みかど | 作成日時:2021年12月25日 5時

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