近所のお兄さん3 ページ10
和「あぁ〜・・・仕事進まない・・・」
ＰＣにふて寝をした瞬間、玄関からガチャンと勢いよく扉を開けようとする音が数回響く。
雅「ニノぉ〜、開けてー」
ドンドンと加減を知らず強く扉を叩く男は相葉雅紀。
和のデビューの時から編集を担当している。
軽率な発言が多く見られるが、編集部としては経歴が長く仕事も出来る人物だ。
和「あいつっ・・・・合鍵があるでしょうが！」
雅「なくしたと思うー」
和「確信ねぇのかよ！」
玄関から聞こえてくる声に無意識にツッコみながらロックを解除する。
解除した途端、雅紀はグイグイと部屋へと上がり込んで行く。
雅「どう？進んでる？あ、お土産持って来たよ！お酒とつまみとお菓子の詰め合わせ♪」
和「おかげさまで全くですよ。ってか偏りすぎでしょ！何ですか酒とつまみと菓子って」
雅「まぁまぁ♪っというか最近進まないじゃん。何かあった？」
雅紀は自分が持ってきた菓子を一つ開け、何食わぬ顔でポリポリと口に運んでいる。
和は呆れた様に見つめるが、雅紀が言っていることが的中しているため言及できずにいた。
雅「まぁ何か悩んでたとしても言わないんだろうケド。あんまり抱え込まないようにね」
和「・・・・分かってますよ。俺も大人なんで」
雅「はいはい。体だけは壊さないようにね」
――あんまり抱え込まないように、か。
他人の目からも何か悩んでいる様に見えるなんてよっぽどだ。
――相葉さんの場合、長年いる経験からだろうけど。
雅「ってかここ冷房効いてなくない？あ、窓開いてんじゃん！」
和「良いんですよ」
雅「や、良くないよ意味ないじゃん！空気逃げてっちゃうよ？」
和「・・・・ですよねぇ」
雅「まぁ景色も見えて気分転換にはなるだろうケド・・・？？」
何を期待しているのか、俺の窓は開いたまま。
この窓は、閉めた方が良いのかもしれない。
――だけど、閉めてしまうと断ち切った様な気がして・・・・。
こんな考え、いつまで経っても踏ん切りつかない筈だよ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
相葉さんはニノにとって精神安定剤みたいなもん。
冷蔵庫の中はほとんど相葉さんの持ち込み。
実は外出しないニノの為に買って来てあげてたりする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩音(プロフ) - みややさん» そうでしたか!!私だけではなかった(笑)磁石の日なんて顔面崩壊ですよぉ、萌えますよぉ(笑) (2013年10月1日 22時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» いいですよー。あるある的ミスですからね(笑) (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - きららさん» そうですねぇ、書いてて少し奥手になってしまったなぁと(笑)設定的に、翔さんは奥手ですが自覚症状なしに凄い事をやってのける人だと思って書いてます(笑)頑張りますね!! (2013年10月1日 22時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
みやや(プロフ) - 「磁石の日」初めて知りました!!ニヤニヤしてしまうのは、おかしくありません！私もです(笑) (2013年10月1日 21時) (レス) id: 0652d0798d (このIDを非表示/違反報告)
きらら - ミスった！すいませんでした。 (2013年10月1日 19時) (レス) id: 9ab90ef3ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年7月3日 0時
