月夜と黄昏と歌と。 (ページ10)

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捜索ページ10

グラジオ「あのバカ！1人で出て行きやがって！」

森の中に入るグラジオ

グラジオ「こんな雨の中で、力を使ったら！」

─その頃、Aは─
ポケモン達を洞窟に連れて行き、
１匹ずつ治療をしていた。

A「はぁ…はぁ…。はい！もう大丈夫よ。後は君だけね？」

そう言って最後の１匹を治療し始めた。
A「« お願い、持ち堪えて私。この子を治療したら終わりだから»」

そう思いながら、無事、ポケモン達の治療が終わった。

A「良かった…。終わった。…あれ？」

(Aがフッと倒れるが、誰かが受け止めてくれた感覚があった。)

グラジオ「おい！A！大丈夫か？しっかりしろ！」

A「グラ…ジオ？」

グラジオ「良かった…。…バカかお前は！力をギリギリまで使って治して！こんななるまで。」

A「…ごめんなさい。でも、私が行かなきゃポケモン達が助からないって思って。」

グラジオ「…全く。1度ポケモンセンターに帰るぞ。」

そう言うと、グラジオがAを抱き抱える。

A「大丈夫だよ。歩ける…」

グラジオ「ダメだ。断る。今は、俺に身を預けるんだ。」

A「…分かった。」

(そう言うとグラジオは、回復したポケモン達に「心配するな」とだけ言って、洞窟を出た。)