月夜と黄昏と歌と。 (ページ26)

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洞窟にてページ26

A「グラジオ、どうしたの？」

グラジオ「あぁ、ちょっと出してあげたくてな。外だと目立ってしまうからせめて洞窟の中でと思って」

A「なるほど。シルヴァディをね」

グラジオ「あぁ。」

シルヴァディを出すが、暴れだしてしまう。

グラジオ「危ない！」
グラジオがAを抱きしめ庇う。

グラジオ「…っ！」
A「グラジオ！ごめん、私を庇ったばっかりに…。」
グラジオ「…大丈夫だ。かすり傷だ。それより、お前が無事で良かった」
A「！/// と、とりあえず応急処置しなきゃダメだよ。これで良し。あとでちゃんと処置するからね？」
グラジオ「あぁ。ありがとう。」

未だに暴れてるシルヴァディをグラジオがなだめに行く。

グラジオ「落ちつけ！シルヴァディ！大丈夫だ！ここには俺たちしかいない！」

それを聞いてようやく落ちつくシルヴァディ。
そしてAを見る。
A「！」
グラジオ「シルヴァディ、分かるか？お前を助けてくれたAだ。」

シルヴァディがAに近づく。

グラジオ「まて、シルヴァディ。Aに何するつもりだ？」

A「待ってグラジオ。大丈夫…だから。」
グラジオ「…」

すると、シルヴァディがAにじゃれつく。
A「ふふ。くすぐったいってば。良かった、私の事分かるんだね」

グラジオ「ﾌｯ。」

A「////」

グラジオ「なんだ？」
A「なんでもない…！」

グラジオ「ここなら俺たちしかいない。シルヴァディ、好きなようにすると良い。」

シルヴァディは、好きなように休み、
好きなように動いた。

グラジオ「なぁ、A？」
A「何？」
グラジオ「どうして、助けてくれたんだ？シルヴァディを」
A「分からない。でも、なんかほっとけなかったからかな。」
グラジオ「そうか。」
A「グラジオ、シルヴァディの事、お願いね？」
グラジオ「あぁ。」

そして、しばらく洞窟の中でシルヴァディを遊ばせた。