月夜と黄昏と歌と。 (ページ22)

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大切な人から託されたポケモングラジオside ページ22

俺はそのままエーテル財団から
姿を消した。
一刻も早く、Aを安全な所へ連れて行きたかったからだ。
とりあえず、モーテルの部屋を借りた。
しばらくはここを拠点にすれば良い。
気を失ってるAを運び寝かせた。
こいつとは色々あった。
あの頃の俺はまだ幼く、Aを守れる程の
力がなかったんだ。
そのせいで、Aは感情をなくした。
今は少しは感情を見せてくれるようにはなってきたが、昔みたいにあの笑顔がみたい。
そう俺は願うようになっていた。

グラジオ「お前は俺が守るから。」

そう言って俺は外に一度出た。
そして、Aに託されたポケモン
タイプヌルを出した。
少し暴れたが俺の思いが通じたのか
落ちついてくれた。
Aが俺に託した時は内心、驚いたが
あいつは自分の事より、ヌルを優先していた。
自分が実験台にされてたから、自分と似たような事をされていたヌルをほっとけなかったんだろう。
だから、ヌルを助けた。
いつか財団の者がヌルとAを奪い返しに来るだろう。
だが俺はどちらも渡すつもりはない。
ヌルも、Aも守り抜いてみせる。

グラジオ「俺と一緒に強くならないか？」

そして、ヌルは頷いた。

グラジオ「よし、これからよろしくな！」

こうして俺は、ヌルを鍛える事にしんだ。