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理由 ページ26

あと十数段というところまで下ると、下にぼんやりと人影が見えた。

『蔵馬!どうして…?』

「最近かりんと話せてないんでね。ここは……幻海師範のお寺ですね?」

『ええ。』

「何故、ここに?」

『師範は顔が広い人だから……あなたをより早く探すために来たのがここを初めて訪れた時の理由。あと、強くなるため……かな』

「強く?」

『元々の理由は、あなたを探しやすく……ってことだもの。憑依するまでの経緯を全て師範にもお話したわ。そしたら師範が“強くなりたいかい?”って…それ以来、時々お邪魔して稽古をつけていただいてるの』

「そうだったんですね……」

『師範と知り合えたことで、蔵馬以外の他人を……蔵馬への愛情とはまた違う愛情で愛することを知れたの。私は師範にとても感謝してるし、慕っているわ…………って、ごめんなさい…!私ったら話し込んじゃって…』

「いえ、大丈夫です。むしろかりんのことが知れて嬉しいですよ」

抱きしめながらそう言った。

『……ありがとう、蔵馬』

空には綺麗な月が2人を見守るように佇んでいた。

妖魔街→←幻海



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設定タグ:蔵馬 , 幽☆遊☆白書 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:唯那 | 作成日時:2017年6月20日 20時

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