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Aさんside




_____まぁ、なんというか。


説明するのがめんどくさくて逃げようとした私は、銀さんに首根っこを掴まれてソファに座らされた。
心配してくれてるのは分かっているので、変に抵抗しないでおく。


ソファでざぶんざぶん目を泳がせる私の前には、ふてぶてしい顔をして腕を組んだこの家の、一応、大黒柱。



銀「お前、ストーカーされてんのか」

『す、ストーカーっていうと大袈裟っていうかぁ…』

銀「いつ視線感じてんだ」

『外に出ると大体いつもですね無視してんじゃねェぞ天パが』

銀「句読点の代わりに悪口やめてくれない?」



いやでもほんとに、ストーカーなんて大袈裟な言葉使うほどのものじゃない。かれこれ数ヶ月送られ続けている視線だけれど、まじで悪いものじゃないのだ。


なんていうか、好意的な、というか。



銀「おまっ、それ、流石にイタくね?自意識過剰じゃね?」

『は?違いますー。ちゃんとこっち双眼鏡で見てる男の人確認してますーー』

銀「視力どうなってんの??」



そりゃ天人ですから、人間より視力はいい。私は神楽より夜兎の本能に抗う気もないので、というか子供のとき鍛えられたという方が正しいかな。


兎にも角にも、きっちり私を観察する男の子の外見は確認済みだ。


なかなか男前で、常にメモを取っているようだったので私の生態でも調査しているんじゃないだろうか。だって私絶滅危惧種だし。夜兎だし。美人だし。



銀「…で?どんなヤツだったわけ?お前の観察者とやらは」



はぁ、と大きめのため息をついた銀さんにイラッとしつつも話を進めるために例の人の特徴を頭に思い浮かべながら指を折る。


確かあの日は、私のバイト先のコンビニが入った建物の屋上にいたんだったかな。



『えっと、まず男の人で』

銀「うん」

『結構男前で、』

銀「うん」

『栗色?っぽい髪色で』

銀「…うん」

『あ、目は赤だったかな』

銀「…」

『あと多分だけど、あれ真選組の隊服だった気がする』

銀「それ沖田くんじゃンンンンンン!!!」




**

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木菟(プロフ) - はっぱさん» はっぱ様ご愛読ありがとうございました!続きの方は続編で更新しておりますのでお時間ありましたらご覧いただけると幸いです! (2021年9月16日 11時) (レス) id: ce9f753194 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いですw更新大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます!! (2021年9月14日 21時) (レス) id: c56a6257a1 (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - Runaさん» コメントありがとうございます!いえいえ、勿体ないお言葉です…拙い文章ですがご愛読いただけると幸いでございます!がんばります! (2021年8月23日 20時) (レス) id: ce9f753194 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - なんですかこの神展開、、ありがとうございます応援してます!!更新がんばってくださいッ! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f22b766baa (このIDを非表示/違反報告)
木菟(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます!芋侍感や認識のすれ違い感を全面に押し出していきたいと考えております。ご期待に添えるよう頑張ります! (2021年8月18日 13時) (レス) id: ce9f753194 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木菟 | 作成日時:2021年8月11日 11時

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