Encounter ページ3
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side.萩原
｢ やーっぱり萩はモテるなぁ ｣
｢ まぁ俺だからな〜 ｣
入学式典があってから約2日
まだ慣れてはねぇが、少しは何があるか分かってきた。
俺が警察官を目指した理由は、機械いじり好きだから本当は工場を継ぎたかったんだけど
経営も順調で店舗を増やした途端に急に景気が悪くなって結局、親父の工場潰れちまってよ
それにひきかえ警察は…絶対に倒産しねぇだろ？
陣平ちゃん｢ この野次馬どうにかしろよ ｣
そうそう、この陣平ちゃんこと松田陣平
彼とは小さい頃からの幼なじみで仲もいい。残念なことに、この松田も顔がイケてるんだよなぁ───。
｢ どうにかしろって言われてもね、笑 ｣
この人だかり、どうしたもんか·····笑
ん？ロングの女性·····へぇ、なかなかの美人さんじゃんよ
｢ なぁ陣平ちゃん、あの女の子どう？ ｣
陣平｢ 見るからにこっちに興味無さそうだな ｣
｢ 勝機ありそう？ ｣
陣平｢ ないだろ ｣
｢ まじ〜？！ ｣
｢ ねぇ！何の話？？ ｣
｢ 私にも教えてよ！ ｣
｢ ああ、男の恋の話だよ ｣
｢ えー気になる！ ｣
｢ 知りたい知りたい｣
陣平｢ はぁ····· ｣
そろそろ自習しないといけねぇけど、この女の子たち振り払うわけにも行かないよなぁ──。
陣平｢ おい、そろそろ帰るぞ ｣
｢ ああ、っ、｣
そう言って立ち上がろうとしたら、1人の女の子が服を引っ張ってきた。
まずいなあ·····服を引っ張っられると力任せに振りほどくことしか出来なくなるからなぁ。
｢ もーちょっとだけ！ ｣
｢ お願い！ ｣
断るにも断れなくて、そのままお話続行──。
.
｢ そりゃやばいな陣平ちゃん ｣
陣平｢ だろ？おかしいんだよ ｣
徐々に俺らは、自分たちの身内の話で盛り上がってしまい、女の子もその話の内容を聞いてるだけになった。
『 あ、いた 』
お、さっきの美人な女の子·····戻ってきたのか？
って思ったらどんどんこっちに近づいてくる·····。
『 ·····あの、どいてくれませんか 』
｢ おっと、こりゃ偉い美人···· ｣
陣平｢ ほらどけ、萩 ｣
近くで見るとその顔立ちが凄いことが分かる。
｢ 珍しいな陣平ちゃん ｣
陣平｢ 何がだ？ ｣
｢ 俺たちに興味持たない子 ｣
その女の子と、後ろで話している女の子だよ───。
続く
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作者名：BiBi | 作成日時：2023年6月4日 20時
