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No,46 ページ2
気づけばそこは、どこか懐かしい木漏れ日。小さな泉から澄みきった水が滴り落ちる。
(また、この夢…。)
何故だかわからないけど。たまにこの夢を見る。いつも同じように始まって、いつも同じように終わる。
“みんな”の、コロコロした可愛らしい話し声。木の葉も四季の風に揺らぎ、カラフルにおしゃれする。
そんな平和な時間は、すぐ終わる。
それまで若々しく生い茂っていた色とりどりの花は赤く燃え上がり、可愛らしい話し声は醜い悲鳴へと姿を変えて、全てを、無に還す。
燃え上がる炎は、“みんな”を飲み込むかのように襲いかかり、“みんな“は必死に逃げる。
強い者は弱い者を守り、そうでない者でも炎に飲み込まれ、やがて何もかもが消え去る。
もう分かりきった、何度も見た夢は、もう飽きたはずなのに、それなのに、恐ろしかった。
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作者名：こんにゃく兎 x他1人 | 作成日時：2017年8月19日 13時
