呪いの子、拾いました【五条悟】

もう一度 ページ42

「は、……は？」




「どう？見て、僕大人になったでしょ」





着ている白い着物の袖をぱたぱたなびかせながら笑うA







「ちょっと状況が理解できてないんだけど」




「え〜？…まあそりゃそうか。だって僕死んだもんね〜」




死んだ、じゃないよ



僕が殺したんだよ





なんでそんなに僕を憎む様な目で見ないの？




なんで僕を恨まないの？






「………僕ね、もう一回やり直したいと思ってここに来たの」





僕に近づいたと思ったら





ぎゅっと抱きしめてきた






「先生のことが大好きなのに、あんな事をして自分で壊しちゃった。

だから、もう一回、ちゃんと生きたいなって」






成長したと言いながらも悠仁と恵と同じくらいの位置にあるAの頬に、そっと触れる






………あれ？





A




まさか






「へへっ！あったかいでしょ〜？






_________僕ね、人間になったの！」







その言葉の意味が、じわじわと伝わり






Aを映す視界が歪む







「五条先生、僕が死ぬ前に『Aと日常を過ごしたい』って言ったでしょ？
僕が呪霊だと先生は変に気にしちゃうから、神様が僕を人間にしてくれたの」




「……そんなことできるの？」




「というか、僕が先生の願いを叶えるって誓ったんだから。

よかった。先生が僕のことを好きでいてくれて」






Aに抱きつかれて温まる僕の体





きっと、抱きつかれていること以外にも理由があるのだろう








「今更だけど、ごめんね。そして








_________これからも、よろしく」

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