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サプライズ ページ37

「A〜」




サプライズ当日、リハーサルを終えて部屋に戻る




「おぉ!もしかして、もう外出ていいの!?」




「ん〜……ちょっとじっとしててねぇ」



「え?」





戸惑うAを軽く押さえて、目隠しをつける




「そのまま手を引くからついてきて。転ばないでね」




「え、あ……うん」





視界が制限されていて怖いのか、ゆっくりと歩く彼女



握っている手が少し冷たい様に感じる





……気のせいか




**************



「_________はい。着いたよ」



ステージの上に立つ彼らに静かにするように合図し、Aの目隠しを外す





「み………みんな…?」



「そう。俺たち、この為に今日集まったの」




「……すみません」





笑顔でいる私たちとは違い





Aは悲しい顔をしていた





「ごめんなさい、色々な事に皆さんを巻き込んでしまって。……迷惑をかけていたのはわかっていたんですけど、タイミングが中々合わなくて。
すみません。この場をお借りして、謝罪させていただきます…」



「お?A、おまえ何言ってんだ?」




「え、ぁ………すみません」



拳をぎゅっと握りしめ、下を向く彼女






「あーもう!違うから謝らないでよねぇ!」



大きな声が会場に響く





泉くんだ





「今日は、Aを喜ばせる為の企画をするの!

あんたが何に対して謝ってるのかわからないけど、別にあんたに謝ってほしくて呼んだわけじゃないんだよねぇっ!」





驚いて顔を上げたA




頭の中で沢山のものがぐるぐる回っているのか、混乱しているようにもみえる





「私たち、いつもAに助けてもらってばかりだから、少しは恩返しをしようと思ったの。

今まで部屋に閉じ込めていたのは嫌がらせじゃなく、これがバレないようにする為の手段だったのさ」




横から肩を叩き、顔を覗き込む





「今日くらいは辛いことも忘れて、私たちとこの時間を楽しもうよ。ね、どう?」




ニコッと笑ってみせた

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ゆきや(プロフ) - 楼さん» コメントありがとうございます!喜んで頂き光栄です!是非是非、駄作ですが他の作品も読んでみて下さい!!(ホラーはご注意下さいね) (2020年11月22日 10時) (レス) id: 27b6019498 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品、最後まで見さして頂いて思いました、泣けますね。ここまでお疲れ様でした。他の作品も見ます!泣ける作品はこれしか無かったです。この作品を作ってくださった主様ありがとうございました。 (2020年11月22日 8時) (レス) id: 56e322455b (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こちらこそ ありがとうございました!!!!!! (2020年11月13日 17時) (レス) id: f5b90b97da (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 無理してますw 後からその話がでてきますよ〜! (2020年10月21日 20時) (レス) id: 27b6019498 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ様 - 夢主ちゃん絶対安静にしなくて大丈夫なのですか…?(汗) (2020年10月21日 18時) (レス) id: 9bb418b36f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきや | 作成日時:2020年8月30日 16時

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