じゅう ページ12
リリアside
シュ「…は？A？」
シュヴァルの動揺した声が聞こえ、私は書類から顔をあげて、シュヴァル達の方を見た。
シュ「どうしたんだ？」
暫し硬直していたシュヴァルだったが、僅かに震える声で言い、Aの体を揺すり始める。
ナビルーは即座にベッドに飛び乗る。私も小走りでシュヴァルの隣に行き、A覗き込んだ。
ナビ「…相棒…！？」
リリ「また魘されてる…」
さっきもぼーっとしていた。
もしかしたら熱があるんじゃないか、とAの額に手を当てる。
特に熱くない。しかし、逆に冷たいような気がして何だかとてもゾッとした。
シュ「A！」
『……ぅ』
シュヴァルが今までより強めに揺すっても、起きないA。
それを見てナビルーは自分の力じゃ揺すっても意味が無い、と思ったらしい。
Aのお腹でジャンプをし始めた。
ナビ「相棒！起きろー！！」
『…げっぐ、うぅお、もい…ん？』
ナビ「相棒ー！！」
よかったー、と自分の首に抱きついたナビルーにAはお腹を軽く抑えながら、わかりやすく困惑している。
安堵していたシュヴァルがそれを微妙な顔で見る。
……まあ、気持ちはわかる。私も、あれはどうかと思った。
シュ「…お前、また魘されてたぞ」
『えっ』
やれやれ、という顔をつくったシュヴァルの言葉に、Aは首に抱きついたままのナビルーをひっぺがしながら起き上がった。
ナビ「心配したんだからな！！」
リリ「そうだよ、全く」
『…ご、ごめん』
謝るA。その表情はいつもと大差ないように見えるが、確実に曇っていた。
元気づけてあげたいが、あの尋常ではない魘され方。それも二回目、きっと何かあるに違いない。
それを察してあげられ、その上さり気なく慰めてあげられれば万々歳なのだが、いくら幼馴染と言えど、それは簡単なことではない。
どうしたものか。
シュヴァルを見ると、彼と目が合う。
きっと、私と同じことを考えていたであろうその目はとても真剣だった。
『…』
再びAに目を戻す。
真剣にものを考えていた私たちとは裏腹に、当の本人はのんきなことにナビルーの顔で遊んでいた。無表情で。
『……もちもちもち…』
ナビルーの頬を伸ばしながら、気の抜けた効果音を口走るA。
『ばしーん』
手を離され、伸びていたナビルーの頬は元に戻る。
もしかしたら、そんなに気にしなくていいものなのかもしれない。
そう思いながらも、頭から不安が消えることは無かった。
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Ks - 失踪かー？w (2022年1月2日 2時) (
レス) @page13 id: 9989684b5f (このIDを非表示/違反報告)
アルカ - 今度宜しければチャットでお話ししませんか？ (2017年12月23日 20時) (レス) id: eddd23c629 (このIDを非表示/違反報告)
アルカ - ミアさん» オォ！流石！私も今やってるんですけど最上階の最強夫婦が中々… (2017年12月23日 20時) (レス) id: eddd23c629 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - アルカ様 更新遅れてすみません！ストーリークリアして蜃気楼の塔に挑戦したりしています！ (2017年12月16日 22時) (レス) id: 9b1d40cebe (このIDを非表示/違反報告)
白器(プロフ) - シュヴァルなんか冷たい…だけど夢主の反応おもろいw (2017年4月26日 16時) (レス) id: 606a83cb8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミア | 作成日時：2017年3月28日 22時
